Novel

□夏空
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キミは強い
僕は時々そう思う

僕が哀しいとき
嬉しいとき
どんなときでも
ただ静かに凛としている

そんなキミもときには影を落とす
青い表情を白い衣で隠して
ひとりで泣くときもある
それが"雨"なんだ

しばらく泣いてすっきりしたら
また元通りの爽やかな笑顔のキミがいた

この頃のキミは唐突に
それも激しく泣くよね
でもそれでいいんだ
泣きたいときは泣けばいい
キミのココロが落ち着くまで
僕がココロの雨を受け止めるから

僕はずぶ濡れになるけれど
キミのためなら悪くない

そう思い始めた、とある夏の日。

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