みなゆた専門

□ずっと、
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放課後図書室に行くとみなみちゃんがいた。

何を読んでるんだろう…?

みなみ「……。」
ゆたか「あのぉ〜」
みなみ「…ハッ。 ご、ごめん…。 気付かなかった。
何、ゆたか?」
ゆたか「な、何の本読んでるのかなぁって…。」
みなみ「あぁ、…ロミオとジュリエットだよ。」

う〜ん、名前は聞いたことあるけど、話は分かんないなぁ。

ゆたか「どんな話?」
みなみ「…私読み終わったから読む?」
ゆたか「え? いいの?」

するとみなみちゃんは何も言わずスッと本を差し出してくれた。

ゆたか「んー、、じゃあお言葉に甘えて。」

ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

ロミオとジュリエットは身分が違う2人が
愛し合ってしまい、さまざまな困難を迎える、という感じの話だった。

実は途中からロミオをみなみちゃんに、ジュリエットを私に見立てて読んじゃってて、なんとなく恥ずかしい気持ちになってた。
本当にこんなふうに私とみなみちゃんが両想いだったらなぁ。。 という憧れを持ちながら読み進める。

私は女という存在でありながら、同姓のみなみちゃんに恋愛感情を抱いてしまっている。
気付いたのはつい最近の話だけど、最初は凄くとまどった。 
気持ちを何度も消そうとしたけど、やっぱり抑えられなくて。。
せめて異性の人を好きになるまでこの気持ちを持っておこうと、心の奥に秘めながらみなみちゃんを想う日々を送っている。

このロミオとジュリエットはジュリエットの片思いの話だったら、なんとなく私に似ている。…と、思う。
私は全然お姫様みたいに素敵な子じゃないし、可愛くはないけど、壁がある恋をしているのは親近感が湧くかなぁ。

そんな感じで読み進めているとついにクライマックスとなった。
最後はジュリエットが死んでいるふりをしているのに気付かず、ロミオは悲しみ、自殺してしまい、ジュリエットも自殺してしまうという、どちらかというとバッドエンドだった。
私は最後まで読むとふいに涙が出てきてしまった。 止めようと思っても、止まるどころか逆にいっぱい出てきてしまった。

ゆたか「ふ、ふえっ」

声も漏れてしまい、違う本を読んでいたみなみちゃんに気付かれた。

みなみ「ッ!
ゆ、ゆたか大丈夫!?」
ゆたか「み、みなみちゃん…」
みなみ「……そんなに悲しかった? この話」

私がうつむきながらコクッとうなずくとみなみちゃんはゆっくり抱きしめてくれた。

ゆたか「!! み、みなみちゃん?」
みなみ「どこが悲しかったの?」
ゆたか「…最後に2人とも死んじゃうところ…。」

本当はみなみちゃんが死んじゃうところを想い浮かべて悲しくなったんだけど…。

みなみ「…ゆたか。」
ゆたか「何、みな…んぅ!?」

私はみなみちゃんに触れるだけのキスをされていた。

ゆたか「チュッ 
プハッ。 み、みなみちゃん?」
みなみ「私はゆたかが泣いているところなんて見たくない。 好きな人が泣いているところなんて見たくないよ。」
ゆたか「え?」
みなみ「私はゆたかが好き。 誰よりも好き。 …私はどこにも行かない。 ゆたかを泣かせたりなんかしない。

…だから、私と付き合っていただけませんか…?」
ゆたか「……ずるいよみなみちゃん?」
みなみ「えっ。
…ご、ごめん。。 やっぱり気持ち悪かったよね…。」
ゆたか「ううん違うよ。
私がずっと秘密にしていたこと、あっさり言っちゃうんだもん。」
みなみ「…!」
ゆたか「だから、みなみちゃんがも、もう1回キスしてくれたらゆ、許すよ。」

ちょっと積極的に言ってみた。
…もう1回してほしいしね。

チュッ

今度も触れるだけのキス。
だけど、思いが伝わっているという、温かいキス。

みなみ「プハッ。
…許してくれる?」
ゆたか「うん。
…みなみちゃんは私の、、ロミオになってくれる?」

すっごい恥ずかしい…。
顔熱いよ…。

みなみ「ダメ。」
ゆたか「えっ?」
みなみ「ロミオは死んじゃうから、私はゆたかのロミオにはならない。
私はゆたかから離れないよ?」
ゆたか「ッ//
うん…。」

そうしてみなみちゃんは私に3度目のキスをくれた。

ロミオとジュリエットは死んじゃった。
凄い悲しいお話だけど、この本のおかげで、私とみなみちゃんはお互いの気持ちを伝えられた。
だから、ロミオさんとジュリエットさんも違う世界で幸せになってほしいと思う。


ゆたか「あの、みなみちゃん。」
みなみ「何、ゆたか?」
ゆたか「私もねどこにも行かないよ。
…ずっとみなみちゃんのそばにいるよ!!」
みなみ「ッ! それじゃあ…。」
ゆたか「うん!
ずっと、ずっと一緒だよ!」

◇◇◇
みなゆたです。
この世のものとは思えないくらい下手です…。
みなゆたファンに申し訳ない。
ロミオとジュリエットはもちろんこの前のけいおんのアニメを見させていただいたのがきっかけですが、前々から書こうと思っていた話でした。
凄くいいお話なのでうまい方が書くと素晴らしいのですが、私だこんなものしか書けません…。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また、これからも恐縮ながらも載せていきます。

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