創聖のアクエリオン
□一万二千年後
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「運がよければまた一万二千年後に会えるかもな」
そうシルビアに言い残してアポロ達は地球を救った・・・
「また会えるよね・・・いつかきっと・・・」
〜一万二千年後〜
アポロ・シルビアはそれぞれ生まれ変わっていた。
アポロは基地があった山で小さい頃から育っていた。
シルビアは山の近くの街でごく一般の家庭で育っていた。
お互いに記憶はなかったが何か大切な事を忘れているような気がするとは感じていた。
そして運命の時が刻一刻と迫っていた・・・
アポロが18歳、シルビアが16歳になって前世のことも、アポロニアス・セリアンのことも・・・すべて思い出した。
シルビアは、居ても立ってもいられず基地のあった山に登っていた。
アポロは縄張りである山を歩いていた。
シルビアはアポロのような後ろ姿を見つけた。
「・・・アポロ??」
そう呼びかけると、その人は振り返った。そして驚いた顔をした後抱きついた。
「シルビア!!会いたかった・・・」
「私もよ・・・」
お互いしばらく無言で抱きしめあっていた。
それからいままでどこで何をしていたのか、どんな生活を送っていたのかを話し合った。
アポロは物心がつく頃には一人でいて、この山でバロンとゆう2つ年上の男の人に拾ってもらって一緒に狩りをして生活していた。アポロと言う名前もバロンがつけてくれた。つまり前世と同じ状況だったのだ。
シルビアも一人っ子で街で両親と暮らしていたが、流行病で2人とも
死んでしまったらしい・・・
「前世と大して変わらないのね、アポロは」
「シルビアもな!」
「私はお兄様がいないわ」
「元々一人の人間だったから、2人で1つになっただけだろ。シリウスはシルビアとひとつになったんだ」
「きっとそうだと思うわよ」
後ろから声がして2人で振り返ると
かつての仲間がみんないた
「ピエール!麗花、ジュン、つぐみ、リーナも!」
「不動さんとソフィアさん、みんなも!」
「俺達も生まれ変わったみたいだ(笑)」
こうしてディーバの人間は記憶を取り戻し、みんな集結した。
〜3年後〜
「「シルビアっ!頑張れ!」
アポロたちは結婚し、シルビアは新しい命を産み出そうとしていた。
――うぎぁ、うぎゃぁ――
ついに生まれた
「・・私達の・・・赤ちゃん」
「シルビアっありがとう・・・」
アポロはようやく血のつながった家族ができたのだ
「これからもよろしくアポロ」
「よろしくな!シルビア」
「「・・・そして大地の神クロノス・・・」」
アポロたちは自分たちのこどもに大地の神であるクロノスの名をつけた
ピエールやみんなもそれぞれと結婚して幸せに暮らしている。
このディーバのあった場所で・・・
END