足立 一×香川 美咲
□動
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「はぁ〜」
どうしたもんかな。
せっかく見つかったのになぁ。
・・・・もう一回、話しかけてみるか。
思い立ったが吉日。
俺は瓶底君の席に行った。
「なぁ」
俺が声をかけると瓶底君はびくっと反応して、おどおどと顔をあげた。
「な、なんですか」
・・・・俺、なんかすごいおびえられてる?
なんで?
「あ」
思わず声をあげた。
なつかしい。
一緒だ。
俺、あいつにも最初はおびえられていた。
はは。
学習しねぇな、俺。
急に笑った俺に瓶底君はさらにおどおどする。
「な、なんですかぁ??」
あ、泣きそうな顔してる。
「へへ。わり。懐かしくってさ」
「?」
「あのさ、一緒に帰らない?」
「!・・・いいですけど」
「おう!じゃぁ!帰ろうぜ?」