暗雲低迷本編
□#01 花と十字架
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薄暗い部屋でベットに腰掛ける人物が一人
『もう少しで会えるんだよ・・・だから待っててね―――もう少しだから』
髪が白い十代後半であろう少年が金色の時計に入っている少女の写真を見て呟いた
―――もう少しだよヴィオラ・・・
そのときコンコンというノックの音とリーバー班長の声がした
・・・任務かフランスならいいのに
時計を首に下げ団服を鷲掴みにすると部屋を後にした
*** *** ***
『・・・は?何テ言イマシタ?コムイサン』
「だーからークローチェル君とラビにイノセンス回収に行ってほしいいんだよ」
『・・・ハ?イマナンテイイマシタ?シスコンサン』
完璧に遠い目になり言葉もカタコトになっている
「おわー!!クロウ!コムイこいつ本名嫌いなの分かってるんさぁーーー?!」
ゆさゆさとクローチェルを揺らすラビと泡を吹くクローチェルを苦笑いで見つめるコムイ
「まぁ・・・これ資料ね」
2人に資料を手渡すとコムイは珍しく仕事を始めた
『なぁラビコムイさんどうにかしちゃったんですかね』
「・・・俺に振らんでくれさ」
『あぁ・・・うんごめんなさい』
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