本棚 4

□どうもお騒がせします☆(お正月編)
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テレビから流れる除夜の鐘を聞きながら、神乃木と成歩堂は酒を酌み交わしていた。

時間も進み、酒の量も増えていく。

成歩堂は頬を赤くさせ、眠そうに瞼を擦ると、神乃木は微笑み持っていたグラスをテーブルに置き成歩堂の横へ移動する。

「眠くなっちまったのかいコネコちゃん?」

甘く低い声に成歩堂は神乃木を、潤んだ瞳で見つめコクリっと頷き、その腕の中に収まる。

くしゃりと髪を撫でた神乃木は、腕に収まる愛しい恋人を抱き上げベッドルームへ消えていく。

『きゃっほぅぅ!萌えっ☆☆
キャっ!!かっかっコイイィ荘龍様!!
そしてニャルホド君キャワユス!!
もへもへっ!!ぶっは!!
やばばっだじぇ!!!・・くっもふ・・ぐぐ。』

『少し落ち着きなさい貴女は・・。
なぜ私がこの変態のお目付け役なんだ・・。』

金髪の女を羽交い絞めにし、その口に猿轡を素早く装着させる、男は呆れながら女に説教を始めていく

『いいですか、少し自重しなさい。
貴女のサイトを楽しみにし、閲覧している方に不快を与えてどうするのです・・。
それにね・・。』

『もほっ!!ぐふつ・・。
ぅぬぬっ!!せいっ!!
はぁはぁ・・。おおおっ落ち着いてよ?!!
JOKERちゃん!!ごめんってば、ちょっと興奮しただけだから・・。』

『へぇ、本当ですかね?もし次に同じ事をしたのなら容赦しませんからね。
覚えておきなさい』

『ふぁい!!こわっ!!怖すぎるぜJOKER・・。
ではではアンケート第2位神ナルCPのお話を始めるでぇぇぇ☆用意はええかな?
いい子の皆さん?!!』

『はぁ・・、仕方ない始めましょう。さてどう接触するんです?』

『ぬふふっ!それなら抜かりは無いんだじぇ!
JOKERたん☆。実はね・・コソコソ』

女は男に耳打ちすると、男は頭を押さえその場にしゃがみこむ。

『2人とも、私が止めれなかったら。
すぐに逃げて下さいね』

そう小さく呟きながら、女と共にその姿は消える。

そして夜は明け、朝を迎えた2人は元旦から、不幸が降りかかる。

部屋に響く電子音。

神乃木はおもむろに立ち上がり、受話器を握る。

『せっ先輩!!たっ大変です・・!!』

「なんだい朝っぱらから大声だして・。」

その声の大きさに神乃木は呆れたように声を出す。

けれど焦った声の千尋は、叫ぶ様に声を上げる

『じじじっ・・!事務所に!!事務所にィ!!』

「はぁ?お前元旦から何やってんだい?」

『あの有名なJOKERさんが訪ねて来てますっ!!きゃぁっ・・。微笑まないで下さいっ!!
先輩っ!!ヘルプっ!!』

「っるせぇ・・。」

耳元に響く黄色い声に、神乃木は眉間に皺を作ると、受話器を置こうとするが、いつの間にか目を覚ました、成歩堂が目を擦りながら神乃木を見つめる尋ねる。

「どうしたの神乃木さん?」

「なんでもねぇよ、さあまだ寝てな龍一」

けれど受話器から洩れる千尋の声に、成歩堂は目を見開き、驚いた表情へと変わるのだった。

「ちっ千尋さんの声?なんか叫んでるよ?」

「あぁ、なんだか事務所に客が来てるらしい」

『綺麗な御嬢さん少し落ち着きましょう?
そんな姿も可愛らしいですけどね。』

『せせ先輩っ?!!聞いてる?私持たない!!
ヘルプっ・?!!成歩堂君でも誰でもいいからヘルプ!!』

受話器から洩れる声に、成歩堂は神乃木から受話器を奪い、落ち着かせる様声を出す。

けれど向こうから聞こえてくる、初めて聞く優しい声に、少しドキッとするが、腰に抱き着く男の存在を思い出し気持ちを落ち着かせる。

『お騒がせして申し訳ありません。
私はJOKERと言います、貴方が成歩堂さんでしょうか?』

「はっはい!そうですが僕になにか?!」

『もしかして近くに神乃木弁護士も居られますか?実はですね・・。』

するとJOKERが話し始める。

『私のクライアントが成歩堂さんと神乃木さん、お二人に依頼をしたいと言っているんですよ。
裁判は4日後と急ぎの為、本日訪ねて来たのです。よければ話しを詳しく聞いてもらえないでしょうか?』

そのJOKERの話に成歩堂は、神乃木の返事も聞かず勢いよく返事をするのだった。
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