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□もう一度・・
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『行かないで・・僕から離れないで下さい』


この一言がどうしても言えなくて、師匠の背中に向かっていつもと同じように悪態ばかりついてしまう。
僕は馬鹿なのかもしれない、今叫ばなければいけないのに何も言えない僕は本当の馬鹿だ!

もっと素直になれてれば、貴方は僕を・・・私を・・もっと愛してくれますか?


『愛してる・・アレン』最後に師匠が言った魔法の言葉。

その言葉はいつも僕に自信をくれた。
だけど二度とその言葉を僕に囁いてはくれないんでしょう?師匠・・・・
その言葉を囁く相手はもう僕じゃない・・

あんなに幸せだった日常が、こんなにも脆いものだなんて、僕は全然想像してなかったんだ。

ただ泣くだけの僕・・言いたい事も言えず師匠との幸せだった日々を思い出しながら、気を失ったように、僕は眠りについた。
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