銀魂

□誤解
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今日は長く続いた梅雨が落ち着いたのか見事に洗濯日和だ。

これを逃すとまた雨の日が続きそうなので新八は洗濯する準備をし、洗う物を全部風呂場に持っていき早速洗う事にした。


一通り洗い終え最後に銀さんの着物を洗おうとすると、ふと赤い口紅がついてる事に気付く。




これはきっと夢だ…。




そう信じ頬っぺたをつねってもう一度見てみるとやっぱり同じ光景だった。


「……僕に飽きたのなら言ってくれたら良いのに。」


銀さんはカッコ良いからよく女の子に好意的に見られてたからこんな日がいつか来るとは思ってたけどまさかこんな早いとは…


「……分かってたけど結構辛いもんなんだなぁ。ッ…僕って本当泣き虫だ。」



いつまでも洗濯物に時間掛けてたら神楽ちゃん達起きてくるだろうし涙を拭い汚れを落とし洗濯物をしぼり桶に入れて置く。


風呂場から出、洗面所で顔を見ると泣き過ぎて目が赤くなっていたので蛇口を捻り顔を洗った。
冷たい水なので気分的にシャキっとしたので朝食でも作ろうかなと振り返ると、銀さんが立っていた。


「あっあれ?銀さん珍しく早起きですね。まだ朝食作ってないんで今から作りますね」


顔を見られたくなくて目を合わせないように話すと銀さんは何でお前俺の目を見て話さないの?と言われ、銀さんの手が僕の顔に触れ真正面に向かせられた。


嫌でも銀さんと顔を合わせないといけなくなり黙ってると


「目赤いな…もしかして泣いたりした?最近銀さん飲んでばっかで夜遅くに帰ってくるから寂しかったとか?それならそうと…」

「そうじゃなくて…えっと…」


今言って置かないと決意鈍りそうだから勇気を出し




「この際だからハッキリ言いますけど…銀さん僕と別れて下さい!!」




等々言っちゃった…




けど中々銀さんの反応が無いので顔を見てみると号泣していた。



「なっ!!良い大人が何泣いてるんですか」
「だって新ちゃんが別れるなんて言うから」
「はぁ?アンタ何言って…元はと言えば銀さんが浮気したからでしょ?」
「へっ?俺が浮気?してないしてないって」
「しらばっくれるつもりですか!!証拠あるんですからね」

風呂場に行き目的の物を掴み広げまだ完全には消えてない着物についた口紅を指差す。

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