青エク

□お前の香水って…
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昼休みに志摩と食事してると奥村が俺も一緒に食べて良いか?と聞くから少しスペースをあけて座る。
子猫丸は風邪引いたらしく休みだ

「…お前それ手作り弁当か?」
「ん!そうだぜ。何なら食べるか?」

俺の自信作だと胸を張るから試しに貰うと自慢するだけあってかなりの旨さだ

「奥村くん僕には?」
「あ〜後は俺の食べる物が無くなるから駄目」
「ウソやん!!普通に傷付くわそれ」
「また今度やるって」

談笑しながら奥村は何かを思い出したのか手をポンと打ち

「なぁ志摩…前から言いたかった事あるんだよな」
「なんやろか?」

急に真面目な顔するから深刻な話なのかと緊張しながら待ってると

「お前の香水、トイレの芳香剤の匂いがするんだよな」

あははと笑いながら凄い事言うから怖い

「ちょ!!奥村くん幾らなんでも酷いわ〜。ねぇ坊からも何か言ったって下さいよ」

坊ならいつも一緒に居るしフォローしてくれるやろと期待の眼差しで見つめると

「いや…俺も前からそう思っとったわ」

まさかの同意見だった。これは…本気で泣くかもしれん

「そんな!!坊にまでそないな事言われたら立ち直れないですって」

力なく項垂れると奥村くんにドンマイだなと肩を叩かれた。

「そうだ…勝呂さ香水余ってる奴でもあげたら良いんじゃね?お前センス良いし」

クンクンと勝呂の付けてる香水を匂いやっぱ良い匂いとうなずく

「余ってる奴は流石に悪いやろ…せや塾終わったら志摩のイメージに合う香水探しに行ってみるわ。」
「へぇ〜お前優しいな♪良かったな志摩」

坊に物貰った事など滅多に無いから俺は内心ガッツポーズした。奥村君でかした




塾が終わり坊は買ったらお前ん所に寄るから待っとれと言われたので大人しくまっていた。まぁそわそわはしていたが

コンコンと控えめなノックが響きドアを開けると坊で手にはラッピングされてる箱があり手渡された。

「お前の好みにあうか分からんが一応選んできたで。」
「おおきに坊!!!大事にしますえ。開けてみてえぇです?」
「おぉ」

中身はブル○リのブラックで店頭でしか見た事なくて匂いが分からなかったので試しに嗅いでみると俺の好きな系統の匂いだった

「えぇ匂いですやんVこれから毎日付けていきますえ」
「ほうか…気に入ったんなら選んだ甲斐あったわ。じゃ俺は部屋戻るで」

次の日から志摩はあげた香水つけてくれているが、話すたび坊に抱きしめられてるみたいやわぁVと
鼻の下を伸ばしながらニヤニヤした顔をこれから毎回見せられるんだけはホンマ勘弁して欲しい…

End(2011/7/14)



あとがき
お題サイト 風雅からお借りしました。
香水は管理人の好みで決めましたんで特に意味は無いです。
ではここまで読んで下さり有難う御座いました

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