青エク
□意外と可愛いアイツ
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「あれ?勝呂一人かよ」
いつもより早めに塾にくると勝呂一人しか居なく問い掛けた。
「おぉ…あいつ等は飲み物買いに行った」
「そうかならちょっと勉強教えてくんねぇ?」
「まだ時間あるし構わん」
早速勉強道具を持ちいつもなら二人が居て座れない場所に座れて変な感じがするが何かちょっと嬉しいな。
「どうした変な顔して?はよ座れや」
「あっあぁ…けど変な顔ってのは余計だろ」
やっべぇ///
俺って本当顔に出ちゃうよな
平常心平常心と…
「ここがわからねぇんだ」
「これか…これはやな」
すらすらとノートに解き方を書いて解説してくれる。
こいつ下手したら雪男より教え方上手いんじゃね?
勝呂の丁寧な教えのお陰で大分すいすいと問題が解けるようになった。
「助かったぜ!!お前教えるの上手いな。また分からない所あったら聞いてもよいか?」
「べっ別にかまわんで」
褒められる事に慣れてないのか若干頬が赤くなっている。
可愛いなぁ…
そんなのを間近で見せられたら俺まで照れるだろ。
「ちょっと暑くないこの部屋?俺喉乾いたから飲み物買ってくるからクロここに居とけよ」
『分かった』
ピョンと肩からクロが降りて俺は飲み物を買いに席を外した。
「……」
猫と二人きりになり勝呂はせっかくの機会だしとそっと触ってみた。
すると気持ち良さげな声を出し俺に体を擦り付けた。
(結構可愛いやっちゃな)
反応が可愛くてずっと触ってるとお腹を出してひっくり返りまるでもっと撫でてと言ってるように感じた。
要望通りに撫でてるといつの間にか燐が戻ってきたみたいで何故かボトルを落としていた。
「何やもう戻ってきたんか」
「おう…ただいま」
自分が席外してる間に随分と勝呂になついたクロを見、俺もあんな風に撫でて貰いてぇと恨めしそうにクロを眺めた。
『エヘヘりん…うらやましいだろ〜』
(くそっ今日の晩御飯少なくしてやる!!!)
End(2011/7/18)