青エク

□特等席
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授業が終わりやっと休憩時間になり燐は背伸びをした。

(さてと…暇だしあいつらの席に行ってみるか)



「なぁ休み時間暇だしこっち居てよいか?」
「そんなん許可貰わんと勝手に来ればえぇやんけ」
「せやで奥村くん。俺ら友達やんか水臭いで」
「遠慮せんといて下さい」


交互に優しい言葉を投げられ思わず笑顔になる。
あの席だと寝てる時雪男にもろ見つかるしこっちに移動しようかな。



「じゃ俺も近くに座って良いか?」
「かまへんよ。どこがえぇのん?」


勝呂の後ろだったら寝てても気付かれないだろうしなぁ



「じゃ勝呂の後ろがいい」
「あかん!それは幾ら奥村くんでも譲れんわ」



志摩が目をカッと開き必死の表情をするので驚いた。
そんな変な事言ったか俺?



「お前…そない嫌がらんでもよいやろ」
「せやかて移動したら坊のうなじが…」



全部を言い終わる前にまずいとあからさまに出た顔でそわそわしだした。



「志摩…俺のうなじがなんや?言うてみ」



勝呂の声のトーンが低くなり怒ってるのがわかる。
志摩の方は言っても言わなくても切れられそうだからか渋々口を開いていた。



「えっ…いわなあかんのん。せなやぁ〜なんや坊のうなじがやらしゅうて今の季節やと汗とかでそらエロくてエロくて舐め……いだっ!!!ゲンコツとかあかんて坊。正直に言うたんに」
「おまっ…もしかしてそんな理由で小学と中学ん時俺の後ろに座ってたんか!!!」
「そうですえ。あん時は坊の後ろ座りたいが為に色々苦労しましたよ」



遠くを見、昔の事を思い出してるのかほのかに笑っている。
あんなゲンコツくらったのに平気とかどんな石頭だよ



「………奥村こいつの許可いらんから座れ。むしろ座ってくれ!!!」
「え、おっおう分かった」
「嘘やん…バカ正直に言わんかったらよかった。俺のアホ〜」
「坊これで一安心ですね」
「おん…せや志摩は明日から子猫丸の隣決定やからな。寝たら承知せん!覚悟しいや」
「!!」

END


あとがき
思ったより志摩が気持ち悪い奴になってしまった。
ではここまで読んで下さり有難う御座いました

2011/8/9


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