ps.I love you
□君が好き6
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「いたたたたた!」
「おい、なんか言え」
「むっ、無理!痛い、離してっ!」
怪力は怪力でも、所詮か弱い女なんだって事か?
ちょっと隙をつけば、こんなに簡単に俺の支配下に納まる莉世を少しだけ可哀想に思う。
「き、切原君…、いた、い…」
加速し続ける俺の握力は、莉世に容赦無く痛みだけを与えていた。
莉世の息が荒々しくなった所で、その力を少しだけ弱める。
…作戦開始。
「いやっ!ちょっと待ってよ!」
油断している隙に、俺は莉世の胸元を引き裂いた。
白いブラウスの隙間から垣間見える肌には、無数の血痕の跡。
「…やっぱり、あいつと」
「ち、ちがっ…!」
そういう嘘はもう聞きたくねえ。
俺は、お前が他の奴に見られる事さえもう嫌なんだ。
「いっ!いた…い……」
莉世の声なんてまるで無視して、首筋に歯を立てながら本能のままに吸い付いた。
吸血鬼みてえ、なんてぼんやり考えられたって事は、俺の理性もまだまだ余裕なのかもな。
「はっ…、あっ…。いっ…!」
やめてなんて言われても、ぜってーやめてやんねえ。
お前が俺のモノなんだって印を付けるまで。
あいつよりも濃く、深く。
「はぁ、は…ぁ……」
どれくらい経ったか。
莉世の首元は赤色で染まっていた。
別に血が吹き出しているわけでも無いし、いい感じに俺のペースに持ってこれたって事だけど。
でもそれでもまだ足りない。