NARUTO

□七ノ巻
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《・・・》


ごぽっ…とファイは口から空気を溢した
薄く瞼を開けたがまたゆっくりと目を閉じる

ファイは薄暗い水の中に居た
口を開けると空気が漏れるが普通に息をしても特段苦しく感じなかった

それから、水の底から沢山の手で押し上げられ水面に近づく


【やぁ、】

《・・・》


水面から顔が出るとヒトガタをした何かが出迎える
だがファイはソレを無視した


【此処に来るのは何回目?】

《・・・》

【君はいつになったら終わるの?】

【君の求めるものは見つかった?】

《・・・うるさい》

【やっと喋った】

【…どう?欲しいものは見つかった?】

《・・・》

【そう…掴めそうだったんだ】

【早く終わればいいね…】


ヒトガタの何かはひっそりと笑って消えていった
それと同時にファイはまたゆっくりと水の中へ沈んでいった


【生の運命を変えた君には】

【それなりの代償が必要】

【願いには報いを】

【喜劇には悲劇を】


【そして、】



























【生には死を】


【でも、君にとって“死”なんて】










【“軽すぎる”とは思わないかい…?】
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