番外編

□おお振り
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とある休日、目を覚ますと耳が生えていた

いや、もとからある人間の耳じゃなくて、犬とか猫の耳が…

カチューシャとかのあれだと思って引っ張ってみたが、痛いので止めた

とりあえず、巣山に電話することにした


『巣山ー?』

「どーした?珍しいな?」

『人体に新たな耳が生えた場合は、どーすればいいかな?』

「ははは、珍しいな冗談なんて」

『あはははは・・・・冗談じゃないけどねー』

「はは、は…マジで?」

『イエス☆』


なんか、巣山が俺の家に来ることになった

あ、今居る家は一人暮らし用のアパート

一応、場所は教えた


〜数分後〜


ピンポーンと鳴って、玄関に向かいドアを開ける


『おー、早かったな』

「チャリかっ飛ばした」

『まぁ、上がれよ』

「じゃましまーす」


殺風景な居間に連れていくわけにもいかないので、少し整理された俺の部屋に入れた


『お茶もってくるー』

「おーぅ…って、違うだろ!!」

『あれ、ジュースのが良かったか?』

「俺を何のために呼んだんだよ!」

『あ、ごめん…』

(耳が垂れた…)


本題に入り、巣山が俺の耳を引っ張ってみたがやはり痛いのでやめてもらった


「本物か…」

『うん、たぶん…』

「はあ、これで俺じゃなくて田島とか水谷を呼んでたら大変だったな」

『あーうん…大変だっただろうね』

「もう一回触ってもいいか?」

『ん、いいよ…巣山の手、気持ちい』

(気持ちいって…////)

『なー』

「んー?」

『明日になって無くなってなかったらどーしよー』

「…帽子でも被っとくか?」

『なるほどねー…ン、巣山くすぐったい』

(夏川は無自覚だからタチ悪い)


巣山は自分がもし田島みたいな性格だったらと考えるときっと抑えが効かなくて、夏川に色々ヤってしまうんじゃないかと、ゾッとした

夏川が自分にすりよってもっと撫でたり触っても欲しそうにしているのもたぶん耳のせいだろう

が、おかしな気を起こす前にこの場を早く去りたいという気持ちが出てくる

でも、もうしばらくこのままでいたい



だから抑えろ俺の理性。



(巣山、今日は泊まってきなよ)
(!?)
(嫌か?)
(嫌…じゃない)
(これで明日、尻尾生えてきたら大変だな!(笑))
(ブッ!!)
(Σうおっ!?大丈夫か!?)

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