番外編

□おお振り
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pm10時30分
俺は、母からの贈り物である飲み物を飲んだ

母からの贈り物を無駄には絶対にしたくない(たまにラルから奪われる)ので、ラルの居ないうちに飲んだのだ

そして、明日学校で使う教科書を鞄の中に詰めていたら足りない教科があったため、アパートの方に帰った

11時くらいなのに全く眠気がこなかった

最近は不眠症も改善されてきたっていうのに…

とブツブツ考え、暇潰し程度に、阿部に電話をかけた


阿「・・・今、何時だと思ってんだよ」

『ごめーん』

阿「はぁ…何か用かよ?」

『ひまぁ〜』

阿「切るぞ。」

『えっ!?』

阿「電話、金かかるから…今からそっち行く」

『え!?』

阿「今、アパートのほうか?」

『あ、うん…』

阿「じゃあな」


何故かはわからないが、阿部の機嫌が微妙に良かった


しばらくすると、階段を上る音が聞こえて、フラフラしながら玄関に向かってドアを開けた


阿「・・・・・」


なぜ無言?


『ドア、ぶっかった?』

阿「いや」

『入らないの?』

阿「入る」


阿部を入れて、フラフラしながら歩いていると壁に思いきり頭をぶつけた


『ッ――!』

阿「アホか…」

『うるしゃいっ!!』

阿「噛んでんじゃねーよ」


恥ずかしいことに堂々と噛んでしまった

部屋に入るとケータイが鳴っていた


『もし〜』

母[あ、繋がった!良かったー]

『んー?母さん?』

母[そうよー♪って、そーだった!!透、お土産っ]

『あー、おいしくいただきましたぁー』

母[あああああっっ!!遅かったーっ!!]

『どうかしたー?』

母[まぁ、いいわ!過ぎたことを気にしてる暇はないっ!!透、よく聞いて!ラル(男)には絶ッッッ対に、近づいちゃダメよ!良いわね!]

『なんで?』

母[なんでも!!それじゃあ、まだ仕事が残ってるから!!残念だけどバイバイ!]

『バイバーイ』


とりあえず、ラルには近づいちゃダメと言われた


阿「なんだったんだ?」

『さあ?それにしてもアッチーなー』


俺が、上の服を脱ぐと阿部に殴られた


阿「ばっ!!脱ぐなっ」

『えー?阿部も脱ごう!見てて暑い!!』

阿「あっ、おい!!」




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