おお振り

□第6回
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目を覚ますとそこには









女が一人…

ケータイを構えて

写真を撮っていました






第6回






『なっ!?なにしてんだあああっ!?』

マ「あ、起きちゃった?」

『何でお前がここにいるんだよ!?帰れよ!!今すぐ家に帰れよ!!』


コイツは、合宿時に20本…否、21本の電話をかけてきた非常識な女、マナ。

母さんの姉と父さんの弟の娘

所謂、イトコ

何でかわからんが、俺の親は互いの兄弟同士と結婚した。

いや、今はそんなことどーでもいいんだ


マ「透、熱あるんだって?」

『そー、スゴい熱あるからどっか行ってよ。てか、帰れよ』

マ「私に勝てたらね?」

『ふざけんな、筋肉女!!』


バシッ!!

コイツは、空手の道場にちゃんと熱心に通っていた

(フツーはコイツの母さんが道場を継ぐはず何だけど、体が弱くて無理だから俺の母さんが継いだ。)

だから、強い!!

メッチャ強い!!

逃げられない!!


マ「さて、今日は新しい服持ってきたんだ♪」

『た、頼むからやめてくれ!』

マ「え?頼む、どぉしても着たい?」

『言ってねーよ!!?』

マ「まぁ、今回は風邪にちなんで」

『ぎゃっ!?』


この女はあろうことか病人にナース服を突きつけてきた


『無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理っ!!死んじゃう!!お婿に行けねー!!』

マ「大丈夫、私が貰うから」

『自信満々に言うなよ!!』


てか、血ィ繋がりすぎだろ!!


マ「あ、悠ちゃんは?」

『人の服を脱がしながら聞くんじゃありません!』

マ「じゃあ、脱いでよ」

『女の子がそんなこと言うんじゃありません!』


なんか俺、どっかのお母さんみたいじゃん…


マ「また痩せてるし…」

『別にいーだろ』

マ「よくないっ!!」

『・・・・・』

マ「服のサイズあわないでしょ!!」

『俺の心配は!?』

マ「……………あぁ」

『遅いっ!!』

マ「そんなに大きな声出さなくても良いでしょ?」

『……まったく』

マ「でも、少しは心配してるよ?」

『少しね…』

マ「だって、心配しすぎると透のが気ィ使うじゃない?」

『えー?そーかなー?』

マ「そーなの」

『・・・・・それより、マジで着させる気ですか?』

マ「マジで☆」

『選択権は?』


人には自由権というものがある

だから、選択させてください

着ないという選択を


マ「しょーがない…」

『!』


マナは袋の中から


マ「チャイナとナース…どっちがいい?」

『俺が欲しいのはそんな選択権じゃなあああああああぁぁぁいっっ!!!!』


イトコは、鬼でした

…いや、悪魔でした






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