gdgdな日々

□親子だったら
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おはようございます。
二宮和也です。


今日から、高校生活が始まります。



でも、初日から楽しみよりも
不安で胸がいっぱいです。

いや、
今日だけが不安でしょうがないです…。



その不安の要因はもちろん、ウチのパパ。







ちらっ、と見てみると、まだ靴を履いている。

靴履くだけに何分かけてるんだか…。




和「パパ、そろそろ出ないと遅刻します。早くしてください。」


智「和くん…どーしよう。」


和「どーしたんですか?早くしてくださいよ。」




パパを見ると、
うるうるおめめで三十路のおっさんとは思えないキュートな表情で僕を見ていました。


智「和くん…履かせて?」

女子かよ!ってくらい上目遣いが決まっているパパに、
俺にはNOなんて選択肢は選べません…。





和「全く…しょうがないですね。ほら、貸して。」


智「おぅ…。」



靴が履けない、って何歳児だよ…ったくもう。








んっ。

あれ、入らん…。


ふんっ。





え?

和「…パパ。これ、サイズ小さいんじゃ?」

智「そーなんよ…。」







はあ。



和「まーた試着も何もなしに買ったの?」


智「…うん。
だって履いてるときに
店員さんきたりしたらやだし…。」


和「あのねー、
履かなかったせいで
今自分が困ってるんですよっ?

店員さんが話しかけてくるからなんてのは
言い訳になりません。」





智「だって困るしよぉ…。」
和「はいはい。もうわかったからとりあえず履いてください。」






和「せーのでいきますよ?
いっせー」

智和「のっ!! 」




スポッ


智和「ぃやったー!!
履けたー!!」

思わず2人でハイタッチ。






はっ。


和「ほら、遅刻する!!!」

智「あ、やべ!!和くん、走るよ!」






智「早くー!!」


和「…ったく。足だけは早いんだから。」





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今日も、パパのせいで走るはめになりました。




うちのパパは
試着をしていきません…。

悩まずにすぐ選ぶのは
カッコいいんだけど
サイズが合わないのだけは
…どうにかしてほしいです。








でも、
靴が履けたとき
めちゃくちゃ嬉しくて。



だからパパ、
今日だけは大目に見てあげますね?
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