本編

□報告会
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「にゃー屡架ぁ〜」


「どうしたの?」



夜が明け、次の日になり。亜衣利は泣きながら、縁側で休んでいた屡架へと飛び付いた。そんな亜衣利に少し驚きながらも優しく頭を撫で、話しかける。



「あのね、あのね。昨日ね、」


少し言いずらそうにしている亜衣利を見かねて、縁側に座るように言う。亜衣利は縁側に座れば、屡架に話し掛ける。



「屡架は昨日の夜どうしたの?」


「昨日の夜?」


「うん…土方さんと一緒の部屋だったでしょ?」


「あっ…それね…うん…//」



初めは亜衣利の質問が分からず首を傾げていたが、『土方』の単語が出れば、少し照れ曖昧な答えを返す。



「もしかしてっ「止めて、止めて。亜衣利ちゃんの言いたいこと分かるけど…」



亜衣利が言おうとしていた言葉を口を押さえてそれを阻止する。亜衣利が落ちついたのを確認すれば、屡架は手を退かす。ちょっとふて腐れたように頬を膨らませ、話の続きをする。



「で、結局どうだったの?」


「…別の布団で寝たよ?」


「ちぇっ…つまんない…」


「そう言う亜衣利ちゃんはどうなの?沖田さん?でしょ。」


「うっ…それを言っちゃいます?」


「えぇ。私も言ったんだから、亜衣利もね。」



微笑んだまま優しい口調でそう言うが、後ろから黒い何かが出ているように見え、亜衣利はビクッと怯え、直ぐ様話し始める。



「えっと、夜にまたネコ化してしまいまして…」


「あら、沖田さんに見られちゃったのね…可哀想に」


「で、いつの間にか蒲団で寝ていて…朝起きたら…目の前に沖田さんがいて…抱きつかれてて…//」


「あらあら、可愛いわね。良かったじゃない、亜衣利ちゃん沖田さん好きでしょう?」


「ち…違うよッ…!!」


「必死に否定するところが怪しいわ。」



にこにこ微笑んでいる屡架は真っ赤になっている亜衣利の頭を優しく撫で"頑張って"と声をかける。亜衣利もにっこりと笑えば、"屡架もね"と返した。そして、ふと思った。






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