本編
□Girls Talk
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「屡架、寝なくて大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ。」
「ふーん。そんな激しくなかったんだ……」
「ッ!!//からかうの止めてよッ…//」
小夏が楽しそうにからかい言えば、屡架は先ほど起きた行為を思い出し恥ずかしそうに頬を赤く染めながら、小夏を叱る。叱られてもなお、笑いながら楽しんでいる。
「小夏ちゃんはどうなのよ。」
「何が?」
「…斎藤さん。」
「はぁ?何で斎藤さんが出てくんの?」
「惚けちゃって、何かあったんでしょ?」
「何にもないよ…」
小夏は素っ気なく答えるとお茶を飲み始める。
「所で、亜衣利ちゃんはまだ目覚まさないの?」
「うん。疲れたんじゃない?」
「……亜衣利ちゃんも大変ね……」
「も?屡架も大変なの?」
「え?あっ、何でもない…」
「あっ、また誤魔化した…」
屡架の発言が気になった小夏は聞き返したが、誤魔化されつまんなそうに頬杖をつく。
そんな二人が騒いでると、隣の部屋で寝ていた亜衣利が目を覚ました。
「んー……」
「おはよう、亜衣利。」
「……朝?」
「まだ夜よ?」
「……総ちゃんは?」
「部屋に戻った。」
「……ご飯は?」
「まだ……って、質問多すぎっしかも、統一性がない質問ばっか……」
「寝起きで頭稼働してないのよ…多分」
亜衣利は起きてすぐ、小夏と屡架に質問攻めをする。その質問に統一性がなく小夏はため息をつく。屡架はそんな亜衣利を微笑ましく見ている。
「亜衣利ちゃん、大丈夫?」
「……大丈夫」
「転けないでよ?」
「転けないよ……ッ!!」
まだ眠たそうな顔をして立ち上がった亜衣利が危なっかしくて注意をした矢先、蒲団に縺れ前のめりに倒れ込んだ。
「いたーぃー…」
「だから言ったのに……」
「顔見せて…」
屡架は鼻を押さえながら起き上がった亜衣利に近づき、怪我をしてないか顔を覗き込む。
「…うん。大丈夫、怪我ないわね。」
「本当?」
「えぇ。ほら、ちゃんと浴衣着て……ッ!!」
「??」
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