本編

□ときめき変化
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「ねぇ〜屡架、総ちゃん知らない?」


「知らないわよ?…土方さん知らない?」


「知らない…小夏「知らない…」」


「皆、いないのね…どうしてかしら?」



ある朝のこと、いつものように床から起き、屡架と小夏、亜衣利は朝食の準備をしていた。しかし、いつもとは少し違い自分達の思い人の姿が見えなかった。互いに居場所を聞くが返ってくるのは皆同じ答えが帰って来る。3人は溜め息をつきながら朝食の準備をする。



「はぁ…何処に行ったんだろう…」


「長い時間一緒にいると離れたときに悲しくなるわね…」


「はーくん…私のこと、嫌いになったのかな?」


「そんにゃことにゃいッ!!」


「亜衣利ちゃん…焦っているわよ」


「焦ってないっ!!」


「亜衣利、ご飯まだ?」


「総ちゃん♪……ッ!!」



3人が盛り上がっていると勝手場の入り口から沖田の声が聞こえ、亜衣利は元気よく振り向いたがそこにはいつもの服装の沖田ではではなかった。

沖田は西洋の服を身につけ、肩まであった髪もバッサリ斬られ短くなっていた。



「誰ですか?」


「亜衣利ッ!?まじで言ってる?」


「どう見たって、沖田さんじゃないッ!!」


「亜衣利、酷いよ…僕が分からないなんて…」



本気で落ち込みしゃがむ沖田に亜衣利は慌てて駆け寄り、必死に説得をし始める。



「にゃッ…ご誤解だよ…いつもの総ちゃんじゃなかったから…分からなかっただけだょ?」


「亜衣利、言い訳になってない…」


「うぅ…その服も似合ってるし、髪も短いの似合ってる…よ?」


「……ん、ありがとう…//」



そんな亜衣利を優しく抱きしめ、優しく髪を撫でる。気持ち良さそうにすり寄りながら、沖田の腕の中で猫のように小さく丸まり、うっとりし始める。



「亜衣利〜寝るなぁ〜」


「にゃッ!!つい寝てしまった…」


「可愛いなぁ、亜衣利は…」


「ねぇ、何で西洋の服?てか、総司だけ?はーくん何処?」


「…質問だらけで何を答えたらいいか分からない…まぁ、広場行けば分かるよ…」


「うわ、省いた…」


「そんなことより手伝うよ…何したらいい?」


「後は盛り付けだけなので御膳運んで貰ってもいいですか?亜衣利ちゃんもよろしくね。」



屡架がそう言えば沖田と亜衣利は同時に頷き、膳を広場へと仲良く運んでいく。











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