本編

□動物パニック
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「ん〜、あしゃ……?」



亜衣利はいつものように朝目が覚める。隣にはまだ寝ている沖田がいる。そんな沖田を見ればにっこりと微笑み、また布団に潜り沖田に抱きつく。その感覚に目が覚めたのか、優しく亜衣利を抱きしめる。



「にゃっ、総ちゃん、おはよう〜……っ!?そそ総ちゃんっ!!どうしたのその耳っ!!」



亜衣利が沖田に挨拶をするために顔を見つめると、沖田の頭には猫の耳がついていた。亜衣利は驚き慌てる。そんな亜衣利を落ち着かせようと背中を優しく撫で、訳を説明する。



「ん?あぁ…山南さんの薬だよ?面白そうで試してみちゃった。それに、亜衣利の頭にも可愛いお耳がついてるよ?」


「ほぇ?……にゃぁぁぁぁ〜っ!?」



沖田に言われ頭を触るとふさふさとした耳がついていた。亜衣利は驚き、かなり大きな声で叫んだ。沖田は慌てて亜衣利の口を塞ぐ。



「落ち着いて。こうなってるのは僕たちだけじゃないから。」


「そうなの?」


「うん。僕たちは猫だけど、他の皆は違う動物だと思うよ?見に行く?」


「うにゃっ!!見に行きたいっ!!」



元気に答える亜衣利の頭を優しく撫でると抱き抱える。



「総ちゃん?」


「ん?どうしたの?」


「着替えてから行かないの?」


「着替えるのは困難だと思うよ?尻尾あるから……」


「尻尾もあるの…」



ショボンと項垂れる亜衣利に沖田はどうしたら良いのか分からなくなる。そんな中、亜衣利は何かを思いつきにっこりと微笑む。



「総ちゃんっ!!この尻尾、身体に巻き付けたら服着れるよっ!!」


「本当だ。これなら困ることもないね。」


「にゃっ♪だから、着替えよう?」


「そうだね。着替えさせてあげる。」


「ありがとう〜」



にっこりと微笑み、亜衣利と沖田は着替え始める。

暫くして着替え終われば、二人は楽しそうに部屋を出ていく。






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