本編
□女体化パニックっ!?
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「総司っ!!起きやがれっ!!」
朝、屯所内に土方の罵声が飛んだ。土方は起きるなり直ぐに沖田の部屋に来ていた。襖を勢いよく開けると亜衣利と抱き合いながら寝ていた。気にせず寝続ける沖田に苛立ち、足で頭を蹴ると顔を歪ませながら目を開ける。
「何ですか…亜衣利が起きるじゃないですか?」
「んなこたぁどうでも良い…それより…こらぁどういう事だ…」
「あぁ…忘れてました。」
土方が機嫌が悪い理由を忘れていた沖田は重い瞼を必死に耐え、亜衣利を起こさないように起き上がる。そして、土方は沖田の格好に驚く。
「僕も同じですから、大丈夫ですよ。たかが女の子になっただけじゃないですか。」
沖田の言う女の子の意味が分からない人がいるかもしれない。そう今、土方と沖田は身体が女になっている。外から見ても分かるぐらいの胸の大きさにだれでも驚くはずだ。
「土方さんがいけないんですよ?昨日、おはぎ食べたから…」
「まさか……」
「あれに薬を入れました。」
にっこりと笑って言う沖田に呆れてため息をつく。すると、騒がしかったのか亜衣利が目を覚まし起き上がる。
「うにゃ…朝?」
「おはよう。亜衣利。」
「おはよう〜……だ誰ですかぁ!?」
亜衣利は、着物の合わせ目から見える沖田の胸の谷間に驚きのあまり立ち上がり逃げようとしたが、襖の前にいた土方にぶつかってしまう。鼻を擦りながら謝り、顔を上げる。
「にゃーーーーーーーっ!!」
また同じ様に土方の胸を見て驚き、今度は悲鳴を上げた。
ダダッ
「どうしたのっ亜衣利っ!!」
「大声出してどうしたのっ!!」
亜衣利の悲鳴を聞きつけたのか小夏と屡架が慌てて現れる。しかし、部屋には亜衣利の姿はなく、土方と沖田が目の前に立っているだけだった。そして、目線を着物の合わせ目へと移し絶句する。
「えぇっ!?な何で?何でアンタらに無いものついてんのよっ!!しかも、何気にデカいし…」
「土方さんにそんな趣味がおありだなんて…」
「おいっ!?ちげぇぞ、コレは総司がっ!!」
「うんっ♪僕がやったんだよ?面白いでしょ?」
「何で楽しんでるのさ…それより、亜衣利は?」
「あそこ…」
小夏が沖田に言うと部屋の角を指差すと頭を抱えながらガダガタと震えていた。
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