本編

□大騒動っ!?
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「にゃんこもありがとう、だって♪」


「工藤…猫と話せるのか?」


「亜衣利ちゃんは幼い頃から小動物とは話せるみたいですよ?」


「珍しいやつだな…」



亜衣利の体質に感心しながら土方は、屡架からお茶を受け取り飲み始める。



「にゃにゃ…総ちゃん、離してぇ…//」


「ん〜嫌だぁ〜」


「むぅぅ…土方さん、隊士の方々に許可もらっていいですか?」



抱き締められたままの亜衣利は必死に沖田の腕から逃れれば、土方に問う。亜衣利の問いに簡単に頷けば、湯呑みを屡架に渡し、立ち上がる。



「今から広間に集める。原田達くらいでいいだろ?」


「はい♪ありがとうございます…」


「礼はいらねぇよ…おら、総司手伝えッ!!」


「土方さん一人で行ってくださいよ…」


「総ちゃん、お願い…」


「うん♪任せてッ!!」



上目遣いでうるうる目という亜衣利のお願いに沖田はやる気をだし、部屋を出ていってしまった。土方は溜め息をつきながら、沖田とは反対の方向へと歩いていく。残された2人も広場へと向かっていく。



「良かったわね、亜衣利ちゃん…」


「にゃっ♪」


「それに沖田さんの扱いも慣れてきているわ…」


「そうかな?ただ、お願いしてるだけだよ?」


「無自覚なのね…すごいわぁ…」



にっこりと微笑む屡架に亜衣利は首を傾げば、猫も頭の上で首を傾げる。あまりの似さに屡架は思わず笑ってしまう。



「本当、亜衣利ちゃんは猫に似てるわね…」


「似てるかな?意識してないけど…」


「沖田さんが気に入る訳よね…」


「何か言った?」


「ううん…ほら、早く行きましょう?」


「うん♪」



2人は急いで広場へと向かった。









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