本編

□ときめき変化
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「やっぱり、亜衣利の甘味上手い…」


「言えてるな…」


「あぁ、上手い…」


「ありがとうございます…//」



亜衣利が顔を真っ赤にしながら嬉ししそうに礼を言えば、その場にいた小夏に羽交い締めをさせられる。いきなりの事に驚き足をバタつかせる。



「こなちゅ、ににゃ…くるちぃょっ…」


「お前が羨ましいよっ!!」


「にゃにゃにゃにがぁ〜」


「はーくんの微笑みは私のなのっ!!それなのにぃ〜」


「小夏ちゃん、止めなさいっ!!亜衣利が死んじゃうわっ!!」


「あっ……」


「にゃ、にゃはは〜花畑が見えるぅ〜」



小夏の力が強かったのか亜衣利はくて〜としながら笑っている。そんな亜衣利の頬をぺしぺし叩けば、意識を取り戻し小夏の頬をつねる。



「いひゃいッ…なに、ふんのッ!!」


「仕返しぃ〜…」


「もう、2人とも止しなさい…沖田さんと斎藤さんが見てるのよ?」


『ほぇ?』



屡架の言葉で2人の行動が止まる。そして、ゆっくり後ろを振り向けば、沖田は腹を抱えながら笑っていて、斎藤は顔を赤く染め照れている。土方といえば、呆れながら餡蜜を食べている。



「あはは、2人とも最高っ!!一君何か顔真っ赤っ!!」


「うるさいぞ、総司…//」


「私、変なこと言った?」


「あら、小夏ちゃん無自覚?さっき、はーくんの微笑みは私のなのって、可愛かったわ…」


「ほぇ?そんなこと言った?//」


「言ってたな…工藤に凄い剣幕で言い寄ってたぞ?」


「あぁ…はずッ…//」



自分の言った言葉を覚えていなかった小夏は皆から詳しく聞かされ、顔を赤くし俯く。そんな小夏を斎藤はいきなり抱き抱える。



「工藤、上手かった…恩にきる…」


「あっ、うん…」


「一君何処行くの?」


「部屋に戻る…小夏も連れてく…」


「はい、どうぞ。」



屡架の承諾を得れば斎藤は部屋を出ていく。



「最近、斎藤のやつ積極的になったな…小夏が変えたのか…」


「そうですね…斎藤も小夏ちゃんが大事なんですね。」


「俺もお前が大事だぞ?」


「ありがとうございます//」



目の前で繰り広げられるものに溜め息をついた亜衣利は、立ち上がり空の食器を持って沖田と共に部屋を出る。それに土方達は気が付かなかった。









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