本編

□告白
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「ん〜今日も良い天気だぁ〜心地よく寝られる♪」


「外で寝たりしないでよ?」


「にゃっ!!そ総ちゃんっ!!」



亜衣利が廂で座りながら和んでいると丁度通り掛かった沖田が話し掛ける。突然の声掛けにビクッと肩を振るわせ振り返る。沖田は驚く亜衣利が面白かったのか笑い始める。



「あはは…そんなに驚かなくても良いのに…」


「だって、総ちゃんがいきなり話し掛けるんだもん…」


「ごめん、ごめん。」


「むぅ…謝ってるように思えない…それより、今日は御仕事無いんですか?」



亜衣利の際どい質問に沖田は顔を硬直させる。それに不思議に思い首を傾げる。そして、沖田の頬をつんつんする。その行動に我を戻したのか亜衣利の腕を掴み、万歳するように手を持ち上げる。



「にににぃー…」


「可愛いなぁ…苛めがいがあるよ。」


「はなしてください〜っ!!」


「嫌だよ。面白いのに…」


「にゃっ!!」



亜衣利は、逃れるために自由な足で沖田を蹴ろうと試みる。しかし、それを察した沖田は軽く避ける。その時、手を離してしまい亜衣利はそのまま、後ろに体重が掛かってしまい身体が傾く。



「ッ!!危ないっ!!」



沖田の声と共に目を瞑っていた亜衣利は襲ってくる痛みを待ち受けていた。しかし、待っても来ない痛みに不思議に思いながら目を開けると、そこには亜衣利を庇うように抱きしめている沖田がいた。



「痛…大丈夫?亜衣利ちゃん…」


「はぃ…総ちゃんは大丈夫?」


「大丈夫だよ。亜衣利ちゃんが無事で良かった…」


「何でそんなに心配するの?」


「知りたい?」


「うにゃっ♪」



どうしても聞きたかった亜衣利は勢い良く頭を振る。それを見た沖田は亜衣利の頬を触り軽く接吻をする。



「…僕は亜衣利ちゃんが好きだよ。君が傷付くのは許せないんだ…だから、守りたい。亜衣利ちゃんは?」


「私は……私も総ちゃんが好きっ!!//」



亜衣利は顔を赤く染めながら沖田に抱きつく。沖田はそんな亜衣利を優しく抱きしめ、怪しく微笑む。亜衣利は不思議に思い首を傾げる。



「これから、覚悟してね。」


「にゃ……総ちゃん、怖いにゃ……」



沖田の怪しい微笑みに亜衣利は顔色を青くする。









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