本編
□恋人
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「黎の悪い癖…」
「だって…皆さんに迷惑を掛けたくないから…」
「ならならっ!!百人一首とかお手玉とか色々あるよっ!!」
亜衣利は頑張って部屋の中で出来る遊びをあげていく。そんな必死な亜衣利を見て、黎は少し驚きながらも直ぐに御礼を言って笑顔になる。
「それとも女の子だけでお話ししますか?」
「おぉ〜良いねぇ〜そうしよそうしようっ♪」
「と言うことで男性陣…外出て仕事に戻ってください。」
「ひどっ!!僕、亜衣利と遊びたいっ!!」
「総ちゃん、我が儘言わないのっ!!」
「はぃ…」
男性陣は仕方無く立ち上がり、集会場を出ていく。平助が出ていこうとした時、何かを思い出したのか響が声を掛ける。
「ねぇ〜雪弥が今日また怪我したんだって言ってあげたら?」
「マジかっ!!教えてくれてありがとな。」
平助は急いで屯所を後にする。亜衣利たちは"雪弥"と言う名前に首をかしげる。
「雪弥ってのはねぇ〜藤堂くんの彼女さんなのですっ♪」
「あら…彼女さんがいるんですか…」
「皆、いるんだにゃ〜」
「あはは。楽しくなりそうだな。」
「雪弥ちゃん…怪我って大丈夫なの?」
「あれ、嘘。雪弥、最近寂しがってたからさ〜」
「良いとこあんじゃん。」
「ありがとう。」
こんな話を仲良く話しはじめているといつの間にか時間が立ち夕餉の時間になっていた。皆はまた、会う約束をして今日は別れていった。
「楽しかったにゃ〜」
「そうだね。話してみると響も良い奴だね〜」
「黎さんも綺麗な人だったね。」
「次は雪弥さんも連れてきてくれるみたいだね。」
「楽しみ、楽しみ〜っ♪」
「そうね。そろそろ、仕事の手伝いをしましょうか…」
「ほーい。」
「はーい。」
3人は恋人の元へ向かっていった。
END