本編

□女体化パニックっ!?
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土方&屡架Side


「土方さん…大丈夫ですか?」


「あぁ…でも、胸が重くて辛いのが本音だ…」


「分かります…私も肩が凝ってしまって…」


「大変なんだな…」


「ふふふ…」



部屋に着き、土方は崩れ落ちるように壁に寄り掛かり、二人で話し始めていた。他愛もない話しにふと、屡架が動きを止め土方の顔を覗き込む。不思議そうに土方は首を傾げる。



「どうした?屡架…」


「土方さん、キレイですね…そうだっ!!ちょっと、待っててください…」



屡架は突然、部屋を飛び出していく。土方は何が起きたのか分からず、くつろぎ始める。暫くして、大荷物を持って戻ってきて。



「何を持ってきたんだ?」


「着物と化粧道具です。」


「何するつもりだ…?」


「土方さん…女になりましょうっ!!」


「はぁ!?本気で言ってるのか?」


「はいっ!!お願いします…」



屡架は涙目になり、土方にしがみつきながら願い請う。それに、顔を赤くして土方はため息をつく。



「仕方ねぇな…屡架の好きなようにしろ…」


「ありがとうございますっ!!じゃあ、脱いでくださいっ!!」


「楽しんでるな…」



土方は屡架の頭を優しく撫でると軽快に服を脱ぎ始める。



「今思えば、屡架と同じ大きさだ…」


「あら…本当ですね。着替えが大変になりそうだわっ♪」



屡架はそのまま、蝶を基調とした紫色の着物を着せ始める。その間は土方も覚悟を決めたのかじっと動かず、屡架に全てを任している。



「お化粧しなくても行けますね。後は、髪を結い上げて…」



屡架は土方の髪を解き、櫛で解かし始める。それが終われば、髪を結い上げて簪を刺す。



「出来たっ!!土方さん、見てくださいっ!!」



明るい声を出して、土方に手鏡を渡す。土方は自分の姿を鏡越しで見つめると絶句する。



「何か…男なのに似合うと心が痛いもんだな…」


「そんなことないですよっ!!土方さんは何をなさっても素晴らしいです…」


「屡架……」


「土方さん……」



屡架の言葉にときめいたのか少し頬を染めながら見つめる。屡架もそんな土方を見つめ、二人の世界を作り始める。



「はっ…ごめんなさいっ…御茶でも入れてきますね。」



屡架は急いで部屋を出ていった。



「恥ずかしがり屋だな…屡架も…」












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