本編

□旅行2
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【屡架、土方、華那、小夏、斎藤班】


華那:では……何を作りましょうか?


小夏:私たちは家庭的な感じでいいんじゃないかなぁー…



「料理うまい人いるしね」と付け加え、屡架と華那、斎藤を見つめる。そして、土方をじっと見て首をかしげる。



土方:なんだ?


小夏:土方って、料理できんの?


屡架:出来ないわよ?ね、土方さん。


土方:……わりぃか…


斎藤:副長が当番のあと…台所がすごいことに…


土方:余計なことをいうなっ!!


華那:ふふふ、そろそろ作業に取り組みましょ。



華那は手を叩き行動を促す。それを合図に取り組み始める。



屡架:何にしましょうか…煮魚にしましょうか。焼き魚だと簡単だし…


華那:煮魚でしたら…鰈?


斎藤:鯛もあるぞ?


屡架:そうね…豪華に鯛にしましょう♪斎藤さん、捌けます?


斎藤:任せてくれ。


華那:後は小鉢で煮物何かを…



三人はすばやく行動に移してゆく。それを小夏と土方は何も言わずに見つめている。



小夏:……居場所ない…


土方:嬉しくねぇが…右に同じくだ…


屡架:お二人とも野菜の皮剥きお願いします。



待ちぼうけを食らっていた小夏と土方に屡架は野菜を何個か手渡す。それを受け取ると小夏は包丁を手に取り、危なっかしい手つきで皮を剥いてゆく。土方もそれに続いて剥いてゆく。



華那:大丈夫ですか?


小夏:大丈夫……大丈夫……


斎藤:無理はするな…怪我をしたら危ない………


土方:斎藤は過保護すぎだ……


華那:土方さん、綺麗にできるんですね…


土方:あ?あぁー…俺があぶねぇのは味付けだけだ。


小夏:うきぃーー!!土方には負けたくないっ!!



隣で皮を綺麗に向いている土方を見て、負けじと小夏と野菜と格闘する。しかし、何度やってもうまくは出来ず、厚い皮が下へと落ちてゆく。



斎藤:小夏…力抜いて……


小夏:無理だってばぁー…不器用な私なんだから……


屡架:でも、そんな不器用な所も可愛いじゃない。


小夏:かわいくないのっ!!てか、もうやらないっ!!



周りにからかわれた小夏はそのまま包丁と野菜を置き、味見をしている華那に抱きつく。



華那: 小夏ちゃん?驚いた…味見する?


小夏:するっ!!


土方:餌付けられてるな…


斎藤:小夏…


屡架:斎藤さん、悲しい顔しすぎですよ?


小夏:んーー美味しい!!華那さんの味付け好きっ!!


華那:それは良かった。煮魚はこれで大丈夫そうね…



華那はニッコリと微笑み、煮魚の鍋に蓋をする。そして、次の料理へと進めようとする。



屡架: 野菜は薄切りにしてきんぴらゴボウにしましょうか。


華那: きんぴらゴボウ…好きです…


斎藤: 野菜は切ろう…


小夏: 私も手伝う!!


斎藤:頼む………


土方:なら、それで俺らは終わりだな。









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