本編
□旅行2
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黎: 私たちは甘味ですか?
亜衣利: そうみたいだにゃー
新八: 亜衣利ちゃんの甘味うめぇーからな!!
沖田: 新八さん、亜衣利のこと名前で呼ばないでくれない?
新八: いいじゃねぇーかそんぐらいよぉー…
亜衣利: まぁまぁ、早く進めるにゃー
言い争いを始める二人を宥めると亜衣利は材料を見つめて考え始める。
黎: 何ができそうですか?
亜衣利: んと、お団子類はできる……餡蜜も…宇治抹茶があるー
沖田: 目を輝かせてるね…
新八: ……工藤ちゃん、ねこみてぇーだな…
亜衣利: よーし、ヨモギ餅と餡蜜に宇治抹茶添え!!
亜衣利は思い付いた品名を言うと材料を取りに飛び出していった。
沖田: 亜衣利、走らないのっ
黎: 私たちも頑張りましょう!!
新八: そうだなっ!!
三人も亜衣利の後を追い材料を選びに行く。
沖田: 亜衣利が選んでね。僕たちは持つから。
亜衣利: 黎ちゃんも一緒に選ぶにゃー!!
黎: はい。
新八: なんか…こうやって楽しそうに笑ってるといいなぁ…
沖田: そうだね…
材料選びをしている二人を微笑ましく見つめ、思わずにやけてしまう二人。そんな、二人を余所に女の子たちは材料を渡していく。材料が揃い終わると亜衣利は着物の袖をまくり、気合いを入れる。
黎: 私たちは何を手伝ったらいいでしょう?
亜衣利: 黎ちゃんは私と一緒に付け合わせのものを総ちゃんと新八さんは餅類をお願いにゃー
沖田: 了解。いつものやり方で平気?
新八:いつものやり方?
沖田: 亜衣利のお店の手伝いしてるからね。両親にやり方で教わってんの。新八さん、いちいち突っかかってこないでくれる?
新八: なんだとぉー!?
黎: お二人とも喧嘩しないでくださいっ
亜衣利: そうだにゃーやめるにゃー!!
沖田&新八: はい。
女の子二人に叱られて、男たちは少しションボリする。
亜衣利: ほらほらぁー始めるにゃー!!あっずき小豆ー!!
黎: お鍋お鍋ー
沖田: 僕たちも始めよっか。ワラビ餅とよもぎ餅作らないとだから……先ずはヨモギを細かくしないとねー
新八: なんか、俺だけ何もできねー気がする………
取り残されは新八はポツンと立ち尽くしてしまう。それを見かねたのか沖田はため息をつく。
沖田: 新八さんはこれに水加えて餅になるまでこねてて!!
新八: お、おぉー
新八は仕事を任されたことが嬉しかったのかニッコリと微笑み、作業に取りかかった。
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