いろいろ

□色は匂えど、
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※なれないものに挑戦した結果。土方受けを思わせる発言有。暴力表現有。




同じ拘束具でも、個人によって似合うものは様々だ。具体例を挙げるとすれば、土方くんと高杉。二人とも加虐欲を煽る顔立ちをしているが、土方君はどちらかというと首輪とかシリコン製ディルトとか、そういう洋風の玩具の方が似合うと思う。やったことないけど。ていうかやったらドS王子が黙ってないと思うし。そんで高杉のほうは。


「……ン、フッ、フーッ、」


麻縄とか、帳形とか、そういう和風系のものが似合うんだよね。








「しかし、すげぇな。赤い畳に金の縁なんて始めて見た。この金屏風の金って本物かねぇ? 流石吉原だな。救世主になって良かった」

「……」

「なんか言えよ」

赤い畳に芋虫みてぇに転がっている高杉を蹴飛ばすと、高杉の体がごろんと転がってうつ伏せになった。

まぁ、なにか言うどころか動く事さえ不可能なんだけど。


今の高杉は、赤い布地に牡丹が散り、所々に金糸が施された上物の着物の胸元を大きく開けて着こなしている。此処までは何時もと変わらないのだが、其処からが異常だった。
赤い麻縄で着物の上から亀甲縛りにされ、手首は同じ縄で後ろ手に縛られている。口には布で猿轡を噛まされ、後ろの穴には男性器を模した木製の玩具(まぁ早い話が帳形)が入っている。前は同じく木製のリングでイけないように縛っている仕様である。
そうしたのは全部俺。油断していた高杉の体にちょっとスタンガンで電流流して気絶させたあとにやった。ああ、やっぱり赤色の縄に合うな。黒と迷ったけど、赤にしてよかった。俺の目に狂いはない。


ぐ、と高杉の頭を踏んでみた。黒髪の感覚が少しくすぐったい。

「ンン、ぐ、」

高杉が低い声で威嚇してきた。真っ黒い目が、こんな状況にも関わらず俺を真っ直ぐ睨み上げる。わかってねェな、そんなことしてももっと苛めたくなるだけだっつーの。抵抗する奴をじわじわ痛めつけていって、最終的に従順な奴にするのがこの道を嗜む者の醍醐味だろーがよ。

目線を移すと、高杉の下半身はもう半勃ちしていた。

「縛られて踏まれて興奮したの? 変態」

鼻で笑ってやって足を高杉の勃起している下半身に移す。そのまま笑いながらぐにぐにと踏んでやった。ああ、ブーツはちゃんと脱いであげたよ。本当は履いたままやりたかったけど、畳だし。ぐにぐに、は、もっと硬くなってきた。汁でてっけど根元縛られてっからイけない。かわいそーに。……あ、痙攣した。空イきか?

「淫乱」

思ったことをそのまま言ったら、鋭い眼光が向けられた。でも片っぽしかないから威力半減というか、寧ろ美しさまで感じる。欠陥しているからこその美しさ。理解してくれるものは少ないけど、だからこそこの芸術品は磨かれる。

あ、今度はこれを試してみようか。

「高杉ィ」

前髪を掴んで引き上げ、無理矢理顔を上げさせる。睨まれた。だから怖くねぇっつーの。

「これやってみっか」

それを手にして微笑むと、高杉の美しい顔が一瞬恐怖に歪んだ。あー、本当にイイわコイツ。








「ンーッ、んー!」

「あーハイハイ黙ってなさい。すぐ終わるからさー」

うつ伏せの高杉の体をもっかい蹴飛ばして仰向けにさせ、その腹の上に座る。予想通りだけど、腹筋で硬い。マウントポジションを取られてもなお暴れる高杉の頭を足で赤く染め上げられた畳に縫いつけ、さき程高杉に見せたものを掴んだ。

針と針についた鈴。

楽しむように鈴をチリンと鳴らし弄んだ後、高杉の大きく着崩された着物の前を開きその胸の乳首をさらした。

「ひッ…」

高杉の喉の奥から悲鳴のようなものが聞こえた。なにをされるか解ったのだろう。目線はどうなったかな?と思いチロリと高杉の顔を見やると、俺の思いとは裏腹に瞳は依然鋭いままだった。

「お前も強情だねー」

体はこんなに素直なのに。なんちゃって。

でも素直なのは本当だ。ぐり、と乳首を刺激してやったらすぐにそこはピンと勃った。気持ちいいのだろうか?男なのに。

針の先端を乳輪に宛がう。そこで行動を一瞬止めて高杉が針の冷たさに体を震わせるのを楽しんで。

そのまま一気に突き刺した。

「ふッ、ぐぅ、うう」

針が貫通して反対側から出た。
痛みからか高杉が体を捩じらす。ついでに乳首から少量の血がぷっくりと玉を作る。それをぺろりと舐めてやると、少しばかりの鼻に掛かった甘い声が聞こえた気がした。あー、気持ちいいんだって思う。針ですら気持ちいいとか。Mの気持ちは良く分かんないわ。だって銀さんSだから。

「ねー高杉、今度ピアス買ってここにつけねぇ?多分すんげー可愛いよ」

「ふッ、ん、んん、」

高杉がいやいやと首を振るので刺さっている針の上についた鈴がちりんちりんとなる。ちょっといじめすぎちゃったかね? じゃあ次はちゃんと気持ちよくなって貰わなくちゃな。

高杉の目は依然俺を睨んだままだ。



あー、早くその目が堕ちればいいのに。







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