BL短編
□親+就/戦国BASARA
2ページ/7ページ
「毛利〜、一緒に帰ろーぜ〜!」
この声は振り返るまでもなく分かる。
2ヶ月間ほど、毎日のように聞いてれば嫌でも覚えてるであろう。
「…長曾我部か。」
「なんだよ、その反応は。…まぁいいか。とにかく帰ろうぜ!」
名は長曾我部元親という、まるで不良の鏡のような奴だ。
なぜか我に毎日飽きもせず声をかける。
不思議な奴だ。
初めは鬱陶しく感じていたが、今は心地よくも思っている己がいる。
「今日な、武田のせんこーがな…」
今となってはこのように、たわいもない話をしているが、出会いは少々変わったものだった。