その他
□混合小説
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銀「えーっと、…。」
だるそうな銀八の声が響く教室。
只今、国語の授業中である。
銀「これを書いたのは誰だ?そうだな…眼鏡、答えてみろ。」
長・楽・羅「はい。」
このクラスの眼鏡率は高い。
だから『眼鏡』だけだと、たくさんの人が反応してしまう。
銀「おい、俺は新八を呼んだんだが。」
初「あのぅ、志村さんは休みみたいです。」
隣の、それはそれは優しいクラスメイトが説明をしてくれた。
銀「休んでんじゃねぇよ。眼鏡いなきゃ、ボケの嵐で収集つかなくなるだろうが。」
不機嫌そうにタバコの煙を吐く銀八。
前の生徒は怪訝な顔をしている。
銀「っつーか、神楽。テメェは眼鏡属性じゃないだろ。」
楽「でも、ワタシはぐるぐるメガネかけてるネ。従って『眼鏡』に該当するヨ。」
ぐるぐるメガネの留学生はこれ見よがしに眼鏡のツルをくいくいしてる。
銀「あー、どうでもいいわ。で、答えは分かってるんだろうな。」
楽「勿論ヨ!我々は猫であるの作者は…」
不適な笑みを浮かべながら、たっぷり間をあけて答えを言った。
楽「猫ひろしアル!」
銀「…今日は俺がつっこまなきゃいけないんだった。残念ながら、芸人が書いた本じゃありません。残念でしたー」
楽「チクショーアル!なんで正しくないんだヨ、コルァ。」
不機嫌な神楽は、何故かゴールドに八つ当たりする。
ゴ「ごぶぁ!で、でじゃぶ…」
口からトマトジュース(?)を吐き出しながら机に突っ伏した。
銀「なんだよ、おい。神楽といい神威といい…赤い髪の奴はバカなのか。」
ス・シ「待ってください。」
この言葉にクラスの赤髪2人が反応した。
ス「僕はバカではありません。聖書だって…」
シ「俺はバカではありません。隠密行動の…」
2人は離れた席にいるため、周りからするとステレオ放送のように聞こえてくる。
ス・シ「聖書で「ポケモンの中の「神は「コイキングです。」
銀八共々、聞き取れたのは多分ココぐらいで、他は呪文にしか聞こえなかった。
銀「だー、わかったわかった。十分だ。それじゃあステイル、これの答え言ってみろ。」
ス「…っ。」
銀「シルバーはどうだ?」
シ「…ム。」
問の答えを返せず、先程の饒舌ぶりが嘘のように押し黙る。
それをみて、やはり面倒くさそうに頭を掻く銀八。
銀「とりあえず、ステイル。有名な人の名前でも言ってみろ。」
ス「…聖母、マリア…」
銀「…ちなみに、シルバーは?」
シ「…オーキド博士…」
顔を紅くしながら、自分のセカイの偉い人の名前を言う2人。
周りから笑い声が聞こえて、ますます赤面する。
銀「…今日の授業はもう寝てて良いぞ。」
言われたとおり、机におでこをくっつけて寝ている。多分。
銀「じゃあ、セカンド眼鏡。答えてみろ。」
羅「はい!えー、五木ひろし?」
銀「どこの演歌歌手だよ。っつか、神楽の猫ひろし引きずるなよ。」
羅「じゃあ、野原ひろし。」
銀「いい加減、ひろしから離れろ。」
羅「じゃあ藤原啓治さん。」
銀「中の人の名前はアウトだな。」
羅「じゃ、セルティでいいですよね?」
銀「急にどうしたー?セルティさんも分からないし、先生ちょっと怖いです。だからもういい」
荒れた教室の中、最後の眼鏡…そして最後の希望を指名する。
銀「じゃあ最後の眼鏡。…っつーか、テメーも眼鏡属性じゃねぇよな。」
長「眼鏡属性って、何?」
銀「あー、お前がそれ言うと、ちょっと俺の中の人があぶねぇから今後言わないように。」
真ん中の方で居眠りしている、ツッコミ杉田をチラリと見てから、視線を元に戻す。
銀「で、誰だ。」
長「夏目漱石。彼は千円札にも使われている。」
銀「正解だ。流石だな。それでだな、」
長「代表作は坊ちゃんなど。」
銀「もういいぞ、長と、」
長「彼は先生をやっていて…」
この後の3zの授業は全部国語になった。
新「ふぅ、熱も下がってきたな。今日休んじゃったけど、ツッコミ大丈夫かなぁ…」
→あとがき