その他

□豊臣軍は今日も平和です。
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私は手の中にある紙切れを毛利殿に渡した
それには【豊臣秀吉と握手できる券】と書いてある

これは昔、半兵衛様から頂戴したものだ
私の部屋にある高価な物はこれくらいで、宝にも等しい
だが、この先豊臣軍と戦を共にする者に、己の宝を渡せずどうする!

涙をのんでの献上品だ



「毛利殿、これを…。」

「いらぬ。」



…なんだと?
私が豊臣軍に入り、初めて大きな成果を上げ、やっと手に入れた宝にも等しい物を、
この男は一言で蹴散らしただと?



「貴様!秀吉様を愚弄する気ぐわぁ!」

「三成君、ちょっと廊下に。」



半兵衛様に口を塞がれ廊下に出された
そこで私は指導を受けた



「君の気持ちはわかるけどね、あくまでも同盟相手なんだよ?」

「ですが!」

「君は豊臣の顔に泥を塗るのかい?」

「…申し訳御座いません。」

「わかってくれるならいいんだよ。」



少し頭を冷やしてから戻ります。と伝えると、いつも通りの暖かい表情で返事を返していただいた

よく考えると、もう少しで豊臣に仇なす者になっていたところだった
半兵衛様に助けられてしまった
このご恩はいつか返さなければ…


そう考えていると襖から家康が出てきた





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