その他
□豊臣軍は今日も平和です。
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「ワシも追い出されてしまったよー。」
脳天気な声を出して隣に並んだ
貴様と私を同じにするな
私は自ら廊下に出たのだ
「何故、この贈り物は駄目なのだろう?」
そう言って、拳を見つめた家康
多分この中に献上品があるのだろう
私もその拳を見つめていると、
「気になるか?」
と声をかけられた
好奇心が強い方なのか、私は頷いた
開いた手にあったのは、【豊臣秀吉と握手できる券】。
家康…まさか貴様も…
少しこの男を見直し……
「ワシには贈れる物なんてない。皆、大切な物だ。ただ、これは手持ちの中でもいらないもの…っ!!?」
「家康、貴様ぁああああああ!!」
…た私が馬鹿だった
思い切り足を踏みつけてやると、目に涙を溜め、足をさすっている
「み、三成。暴力は駄目だ!」
「秀吉様を侮辱するなど、許さん!今すぐ秀吉様に謝れ!さもなくば、私がここで斬首してやる!」
「落ち着くんだ!確かに、今のはワシが悪かった。後で謝りに行くから!」
家康が私に土下座をした
その行動からは武士の誇りなど皆無だ
その事について私が説教をしようとしたとき、また襖が開いた
秀吉様だ…!
だが、そのお顔はあまり優れない様子で、私は心配になった
「秀吉様、どうされたのですか?」
「三成…それに家康か…。我は間違った事をしたのだろうか?」
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