BL短編

□古キョン/涼宮ハルヒの憂鬱
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「ん…。」


早速薬が効いてきたらしく、身体が火照り始めた。


「効いてきた、みたいですね。」
「ん、なことねぇよ。」


古泉にバレたが、それでも隠すことにした。
なぜなら、これに甘んじて、アレをやりかねない訳である。
だが、そんなのかなうはずもない。
いきなり耳元に唇を近づけてきた。


「うそつき」

かぷり


「ひあ、」


耳朶を甘噛みされて、思わず声をもらしてしまった。


「ふむ、感度は良いようですね。」
「っそんなことねぇよ!」


必死に否定する俺のYシャツのボタンを外してきた。
露わになった肌は、ほんのり桜色がかっている。


「じゃあこれはなんでしょうか。」
「や、あっ」


胸の突起を触られ、甲高い声がでてしまった。
その後も、何度も指で転がされる。


「やめ…っあ、そっ、」
「ふふ、感じてるんですね。」
「違っ…ん、はぁ…あ」


絶えずもれる声。
反応する下肢。
あぁ、恥ずかしい…

「やめ…てっ、ひ、ぁあん」
「どうしてですか?」


一旦止まる、指。
俺が一番恥ずかしいこと。
それは他の学生にバレることだった。


「声、漏れちゃうから。」
「我慢すればいいじゃないですか。」
「絶対嫌だ!」


古泉は俺が頑固なのを知っている。
だからかもしれないが、何か悩んでいるみたいだ。


「それでは、屋上なんてどうでしょう。」


言うが早く、俺をいわゆるお姫様抱っこをして廊下に連れ出す。


「ちょと、まて!離せ!屋上なんて絶対やだからな!」
「では、今ここでシますか?」


その言葉に、全身が固まった。
ふざけるな、部室よりリスク高ぇじゃねーか!


「ふふ、大丈夫ですよ。この時間の屋上は、誰もいませんから。」
「そうじゃねぇって!声の問題だよ!外だと響くだろう!」
「いざとなれば、口を塞げばいいじゃないですか。(僕の口で)」
「心の声もれてるぞ!だから、そうじゃなくて…そうだ!俺んち、俺の家にしよう。うん。」


俺の家という言葉につられるかと思いきや、スイッチの入った古泉を止めることは出来なかった。


「ご馳走を目の前にして、おあずけがきくような人間とおもっていたのですか?」


古泉の爽やかな笑顔。
いつもと違う心からの笑顔。
これが俺の見たかったモノだ。
…こんな状況でなければの話だが。



この後、屋上で何が起きたかは、皆さんのご想像にお任せするとする。











「有希、あの媚薬の効果ってどんな感じ?」
「適量以上食せば、一時間で熱にやられる。それ以下であれば問題はない。」
「…あのー、キョン君達大丈夫ですかねぇ?」
「大丈夫よ、手紙入れたし。あの2人も大人だから、そこまで一気にチョコ食べないでしょ。」





→あとがき
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