その他

□混合小説
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――――



学生の憩いの時間、昼休み。
この学校も例に漏れず、少し騒がしくなる。
…食堂を覗けば。





食堂。
沢山の生徒がおり、ごった返している。
その中にも、迷惑なお客はたくさんいたりする。



威「やっぱ食堂のご飯は美味しいよねぇ、そう思わない?文学少女さんにシスターさん。」

長「(コクッ)」

禁「おいしいよねぇ〜。とうま、おかわりたべたい!」


大食い+学食メンバーがいた。
ちなみに他の大食いの方は弁当を持参してきてるらしい。


上「金ねーよ!」

威「上条くん。そういうときに何をするかのが一番いいか知ってる?」

上「?」

威「か、つ、あ、げ!ということで、そこの眼鏡くん。ご飯代よろしく。」

羅「え?いきなりなんだい?しかも僕、貧乏だし。ちょっと静雄助けて!あれ、静雄は?」


神威にカツアゲされかけた新羅は、焦って友人(用心棒)を探す。
静雄は金髪で長身の為、探しやすい。
彼は食堂の中にある売店にいた。


静「だーかーらー!俺が先に取ったっつってんだろ!」

ハ「何よ!貴方レディーファーストって言葉知らないの?」

静「ボディーワースト?最悪な身体ってなんだよ。」

ハ「はぁ。…とにかく私はお腹が減ってるの!だから渡しなさい!」


一つの焼きそばパンを静雄とハルヒが取り合っていと、そこに独りの男が現れた。


ゴ「おぅおぅ!昼間っから喧嘩っスかー?ダメっスよ、仲良くしなきゃ。つーわけで、この焼きそばパンは俺のもn」

静「ふざけんなよ、テメェ。」

ゴ「ぶふぁ。」


静雄の極限まで軽くした拳が腹に入る。
『軽い』はずなのに、何故かゴールドは倒れ、口からはケチャップ(?)が沢山出ていた。
が、そんなのも気にせず、再度パンに掴みかかる静雄。


静「はーなーせー!」

ハ「こっちのセリフよっ!」


〈パン!〉


あまりにも引っ張りすぎたため、袋が破れた。


静・ハ「あ。」


宙を舞ったパンは、後ろで喧嘩を見ていたグルグル眼鏡の女の子の口に。


楽「ひまひちはるなー(いまいちアルなー)。ただのコッペパンアル。焼きそばパンじゃないネ。責任とれよコルァ。」


神楽が拳を握り、何故か倒れているゴールドへ八つ当たりする。
再び口から大量のケチャップ(?)を垂れ流し始めた。

では、消えた焼きそばの行方は…?
それはすぐにわかることになる。
ハンバーグの乗った熱そうな鉄板を、素手で持っている少年。
その少年の白い髪に、薄い茶色のモノが付着していた。


全「・・・・・・・・・。」


ぷるぷる震えている手。
明らかに怒りを感じられる。
長い長い沈黙。
それを破ったのは、少女の叫び声だった。


イ「オムすけ!待って〜。」


オムナイトが食堂に入ってきた後、イエローが息を切らしながら来た。
彼女はお昼休みにポケモンを外に出すのだが、まだ未熟トレーナーだから脱走されてしまうのだ。


イ「えいっ、捕まえた!」


イエローはオムナイトを後ろから抱きしめる。
それにびっくりしたオムナイトはれいとうビームを放った。
それは不運な事に、少年の持っていた鉄板が浴びることに…。


一「…焼きそばまではよォ、我慢しようと思ったが、メシ凍らすたァどういう了見だ!あん!?」


関節を鳴らしながらイエローに一歩ずつ近づく一方通行。
あわあわなりながら、逃げようとするが背中には壁。


イ「えいっ!」


追い詰められたイエローは、苦し紛れに腰にあったモンスターボールを、思いっきり投げつける。
威力のないボールなんか素手で払えると思った一方通行だが、触れた瞬間―――――、









何故かボールの中に一方通行が収まっていた。


全「えぇぇぇえ!!?」


イエローが図鑑を腰から引っ張り出す。

〈アクセラレータ を つかまえた!〉


一『どうなってんだよ、コレ。なんか狭ェし。しかも何で全員でかくなってんだっつーの。あ、能力使えねぇんだけど。』


1人で勝手に喋ってる周りでは、全員がざわざわと騒ぎ始めた。


楽「黒の組織に毒薬を飲まされたアルか?」

長「興味深い。」

羅「これはもう、解剖しかないよね!ハァハァ。」

静「新羅。きもい。」


自由なことを言い合う中、食堂には唯一、ボールの中の人物の知り合いがいた。


威「あの人、上条くんの知り合いらしいねー。どうすんの?…あり、かみじょーくーん?」

上「…い。」

威「?」

上「あれ、欲しい。」


そう言い残すと、ダッシュでイエローの方へ向かう上条。


上「あ、あのー、君。」

イ「はい?」

上「これ、もらって良い。」

イ「はぁ、どうぞ。」


ボールを拾い上げ、そのまま食堂から出て行く。


一『無能力者!こっから出せ!』

上「コイツもミニサイズになれば、可愛いもんだよな。よし、部屋に飾ろう。」

一『待て!俺ァ生きてんだよ!人の話聞けよ。なァ!』




この後一週間ほど、一方通行は登校してきませんでした。





母「で、焼きそばパン代は誰が払うの?」

静「…新羅、頼んだ(逃」

ハ「よろしく頼むわね(逃」

威「ご飯代もーらいー。」

新「無理だよ!お金ないって!ってか、赤い髪の君、お財布スったな!」

母「食い逃げしようたってそうはいかないからね!母ちゃんナメちゃだめだよ!」

新「助けてぇぇえ!」






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