StOry

□僕は幸せ
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俺、知ってんだぜ



「ただいま玲汰ー!」


『おい、やめろ…』



ほらまた。



抱きついてきた君の服から香る、たばこと混じった俺の知らない臭い。




『麗…なんで?』



「・・・? 何が?」




そうやって、また知らないふりをする。



そんな君にもううんざりで



でも



大好きで・・・




『・・・んで。』






お前が俺を狂わせた






「・・・え?」



『…なんで……』






愛してたから。




愛しすぎていたから・・・




『もう…やめてくれ・・・』





ザクッ





「・・・え…?」




右手の裾に忍ばせておいたナイフ。





麗のきていた服の左胸の辺りに綺麗な真っ赤の水たまりができる。




最初からこうする予定だったんだ。




誰かにとられるくらいなら、




いっそ・・・





『だって・・・俺のものだろ…?』





「・・・玲、汰ぁあ…!!」




最後にそう言って、君は絶命した

俺の名前を呼んで。




わかってる。



わかってる麗。




『…すぐ逝くから』




もう、とられない。




一生お前は俺のもの。





俺だけの、




俺だけの


『・・・麗…。』



…ザクっ-----------








end

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死ネタ; 
玲汰狂った感じにしたかったのになんか…



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