頂き物Ⅰ
□Lucky Birthday
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今日は私がこの世に生を受けた日
「誕生日やん」
自分で自分にツッコミを入れて…
ため息をつく
せっかくの誕生日なのに自宅に一人
お稽古、お休みになるんだもん…
『お誕生日がお休みなんてラッキーですね』
と組子の皆は気を遣って、誰一人誘ってこなかった
「ラッキーなんかじゃないよ…」
こんな日に休みになる方が寂しい…
だって…
同じ組にいる時、
組は替わっても劇団にいる時、
なら良かったけど…
なんせ、園加は
「ずーっと行きたかったＮＹに行ってくるね!!」
とＮＹに行ってしまってる
「はぁ…何しよ」
とりあえず、溜まった洗濯からとりかかった
色々用事をしていたら、既に日が傾いている
「誕生日終わってまうやん…」
皆からお祝いメールは沢山届いてた
だけど…
肝心の園加からは…ない
いくら海外でも手段はあるはずやのに…
「明日の準備して、
とっとと寝よ」
と大きな独り言を言って、自分で自分を励ます
普段はあまり長湯をする事はないが、
ゆっくりお風呂に浸かり上がった
髪を拭きながらリビングに戻ると、
不意に後ろから抱き付かれた
「まっつ!!
お誕生日おめでとう!!」
「っ!!!!!!!
えっ!?え～!!園加!?」
心臓が止まるかと思った
いや、一瞬止まったかも
「…なんで!?」
「へへ、お祝いは直接言いたくってさ～
間に合って良かった～」
まさか、まさか…
私のために帰ってきた？
「ダンスの勉強は？
まだ滞在するんじゃ…
なかったん？」
「まっつぅ…ここは素直に
“嬉しい、ありがとう、園加大好き♪”
って抱き着くもんよ」
いつもの、ニコニコした顔で私を見つめる園加
私は…
私の為に帰国してきた園加を…
「…っ」
「まっつ？
えっ…あっ…
泣かないでぇ
喜ばす為に来たのに～
わぁ～どうしよう/////」
泣いてしまった私を見て
狼狽える園加
泣いてしまって
声を出せない私
言葉のかわりに
泣き顔のまま園加に抱き着いた
園加の肩口に顔を埋めて
涙で濡れちゃうのは許して貰おう
今日はお稽古お休みで
本当にラッキーだったな
誕生日はまだ少しある
今年も素敵な誕生日になりそうだ
“園加大好き、ありがとう”
2012.06.24.
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
26日は何と!!
お稽古がお休みと聞きました。
まっつさんは、きっと素敵なお誕生日を過ごされると思います
真彩
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆
真彩様
素敵な可愛いお話をありがとうございましたm(__)m
そーですね♪
素敵なBirthdayをお迎えになることと思います～(*^^*)
未希