頂き物T

□一番近くにいる君に…
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いつになく、元気がない
ただ、他の人は気付かないと思う

“クールビューティー”
“ポーカーフェイス”

彼女の代名詞だ


ただ、私は他の人より少しだけ近くにいさせて貰えたから…ちょっとの変化に気付いた



「ねえ、まっつ…
もしかして煮詰まってる?」


ビクッと固まった
やっぱり…


「今日うちに帰り寄りなよ
美味しいコーヒーがあるんだ」


努めて明るく続けた



少し間があって

「うん…」

とだけ彼女は答えた




お稽古が終わって彼女を私の部屋に連れてきた
彼女は大人しく何も言わずに着いてきて、今リビングのソファに腰を下ろしている


「はい、どうぞ」

そんな彼女に温かいコーヒーを差し出せば

「ありがと…」

と素直に受け取った


私もカップを手に並んで座る


彼女は受け取ったカップを両手で包み、見つめるばかり



「まっつ…私はまっつのお芝居もダンスも歌も…大好きだよ
いつも、努力してるの知ってる
今まで通りやっていけば、きっと上手くいくよ!!」


だけど、彼女は俯いたまま


堪らず、そっとぎゅっと彼女を抱き締めた


「まっつなら大丈夫だって
私がついてる!!」



彼女は、私の手に手を重ねた


「園加、ありがと」


彼女の顔を見ると一筋の涙が零れていた
それが、本当に美しくて…
でも儚くて


私が彼女を守る!!
と思わずにはいられなかった…


たぶん、私はこの時
恋に堕ちたのだろう…

一生で一度の恋に…




真彩
2012.09.12.

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

真彩様

素敵なお話をありがとうございます!!
そのかさんのパンダさんへの愛の大きさに涙しました…!
リアル・アンドレ♪←
園加ちゃんのファンになったょ、私!!←
感謝を込めて

未希

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