頂き物T

□春風に揺れる…
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「なんや、2人とも…
よぉ似合ってるよ…
ふっ…くくっ」

「まっつ…笑いながら言われても…」

「そぉだよぉ〜」


園加はスカート姿、桂はウィッグのロングの巻き髪。


似合わない訳じゃないんだけど…


…違和感がある。


多分、それは音校時代から15年以上忘れていた姿だから。


「…ふふっ…ごめん、ごめん。
似合わない訳じゃないんだけど…
やっぱりねぇ〜」


「いいよ、はっきり言ったら!!
“園加、スカート止めなよ”ってさ。
桂はあんま違和感ないと思うよ。
だってさ〜私は2年たっても、笑われてるけど。
桂はまだ3ヶ月でしょ?」


「園加も似合ってる…ていうか、一番初めに見たインパクトは無くなったって。
違和感ってさ、多分私たちの仕種と服装が合わないんじゃないのかな〜
座り方とか、歩き方とか、自分たちが気付いてない所でさ〜」


「あっ、そうなんや、だから変なんかなぁ〜」


「あー、まっつやっぱり変だと思ってたんだね…酷いよ〜」



あぁ…拗ねちゃったよ、園加。



「さあ、私は今からお仕事なんだ、2人に会えて良かったよ。

やっぱり同期っていいよね…」



頬に手を付き、脚を組み替え、遠い目をする…



「桂…それ、男役全開だから、巻き髪に合ってない。」


ハッキリ言ってやった。


「ハハッ!!
ドラマの現場でも言われた〜
気を付けま〜す。
じゃあ、またね!!」


「「いってらっしゃ〜い!!」」


髪をなびかせ、ちょっと内股気味に駆けていく桂を見送った。



「…がんばってんな…」

「そだね…」



園加と顔を見合わせて、笑った。



「さっ、お嬢さん、どこ行きますか?」


「…えっ!?」


「今日の園加なら、園加が彼女で、私が彼氏でしょ。
いつも、私に会う時、わざとスカート履かなかったんやろ?」


「まっつ…」


「園加、姿や形が変わっても私にとっては園加は園加だし、何も変わらないよ。

だから、変わっていく園加を見せてよ。
私はもう少しこの姿で頑張るけど。

最近は…普通に歩いてても、男に間違われるくらいやし…アハハ。
昔は園加、いっつも男に間違われてたよね〜」


「まっつ…」


「私たちは変わらないよ。そうでしょ?」



これは…自分自身に言い聞かせているだけかもしれない。
園加は、私から離れていかないと…



「うん!!そうだよね、変わらないよね。
見た目が変わっても!!

まっつがスカート履いて、ロングヘアーになっても…笑うの…我慢する!!」


「たぶん、園加より似合うで?」


また顔を見合わせて2人して笑いあった。


何があっても…変わらないよ。
ねえ、園加。




真彩
2013.3.17

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

まっつさんのスカート姿…意外にお似合いだと思います。かっちりスーツ…とかが良いかと思いますが。
ネタもオチもありません。ごめんなさい。
        
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

真彩様

タイムリーネタをありがとうございます♪
しかも、園加さんと桂さんのコラボレーション(^O^)

何がおころうと変わらない2人、幸せを頂きました
未希

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