あなた様以外にあちきは
□お初にお目に、かかりんす。
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カラァ・・・ン コロォ・・・ン
あちきが歩くだけで
人々はあちきに釘付けとなりんす。
別段嬉しくもありんせんが、
気持ちの悪いものでもありんせんねぇ・・・。
・・・おや？
あの方は
吉原へは
初めての方のようでありんす。
あちきが控えめに
にこり、と笑うと。
惚けたようにこちらを見てきんした。
また常連が増えた・・・かや。
これで遣り手のなつさんも
あちきの我がまま、
聞いてくれるはずでありんす。
では、帰るといたしんしょう。
・・・吉原へ。
カラァ・・・ン コロォ・・・ン
→アトガキ＊