あひるの夢
□下駄箱と君
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今日もいつも通り学校に行って、いつも通り友達に「おはよう」って言って、
いつも通り下駄箱のトコで君を見つける。
君はいつも同じ時間に登校して来るね。
だから私はいつもその時間に学校に着くようにするの。
君に、逢いたいから。
君の顔を見ないと一日が始まらないんだ。
君に逢えなかった日は凄くつまらない日になる。
私の中の君はとても重要なポジションにいるみたい。
たまに目が合うことがあるけれど、
その時の私の心臓は、周りの人に聞こえてるんじゃないかってぐらいうるさいの。
君は私と目が合った時どう思うのかな?
もし君がいなかったら、私は学校なんて行かないかも。
それぐらい君の存在って大きいんだ。
…知ってる?
君って凄くモテるんだよ。
私もその中の一人。
君の笑顔に何人の女の子が虜になったんだろう。
その笑顔を私だけに向けてくれないかなぁ…
今は見ていることしかできないけれど、
私が、君に似合うぐらい可愛い女の子になったら…
いつか…君にこの想いを伝えられたらいいな。
下駄箱と君
「あ、あの子いるぞ!!百春!」
「…知ってる」
「やっぱ可愛いよな〜。なんで話しかけないんだよ?」
「いきなり話かけられても困るだろ」
「ホントお前ってチキンだな!!」
「うるせぇっ///」