デビル 吸血神
□ プロローグ
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どこの生き物何だろう・・・
ワカラナイ・・・
僕が名を付ける・・・
『デビル吸血神』
「うぅ・・・・ん・・」
苦しい・・・
体がいつもより飢えてる。
誰でもいいから血をくれっ!
『血』?
僕は血が欲しいのか・・・
その時だった・・・
[ドンッ!!]
「イッテーな!」
男の人にぶつかってしまった。
悪気はないのに・・・
なんでそんなに怒ってるんだ!?
ワカラナイ
もう人間の心なんて・・・。
「無視かよ・・・チョーシのってんじゃねーよ!」
ウルサイな・・・
こういう人
チョーシのってねーし・・
殺したいな・・・
でも―・・・
自分の能力知らないし、使ったことない・・・
どうやるんだろぅ
そんなこと考えるヒマもなかった。
何故だろう・・・
なんか血が無性に欲しい。
真夜空を見上げた。
視界に満月が入る。
[ドクンッ!]
「うぅ・・・ぅん・・」
力が湧いてくる!!
「うぁぁあああ!!」
「!!?」
背中から
デビルのような羽が!
口からは
牙が!
「バッ・・・・バケモンかよ・・・」
男の人は腰が抜けて動けない。
「試しにやらしてもらう―・・・」
「やめろよ・・・や・やめてください・・・イヤだ!」
僕は止まることなく男の人の首筋に牙を刺した。
[ゴクンッ!]
飲み干した後の僕はさっきまでの僕とは違う。
『人間』
ではなくなってしまった―・・・