HERO ACA

□ヒーローになりたかった少年の物語
3ページ/5ページ


























終わった、と思った。


マイクの声がやけに遠くに聞こえた。


生徒たちの叫び声も聞こえる、もちろんA組の声も。
































情けないことに、毒の苦しみに恐怖した。


目をぎゅっと瞑って恐怖に耐える。


その迫り来る一瞬が、数秒にも、数十秒にも感じられた。


































体感時間にしてもあまりに長いタイムラグに思わず目を開けると、


「...は?」






































俺の目の前にいたのは、教室で待機させていたはずのA組の生徒たち。






























見慣れた教室、固まる俺と生徒たち。































「え、相澤先生・・・?」


緑谷の声でフリーズしていた思考が急速に動き出した。


俺が、移動させられたんだ。






























そして、突如校庭に響き渡った、爆発音。




●●
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ