JOJO

□転校生は魔法使い
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「スタンド使いっつーのはよぉ〜えーっと、見せた方が早いよな」


仗助がそういうと同時に"クレイジーダイヤモンド"が現れた。


のだが...


「えーっと...Mr,東方、何をしたのか教えてもらっても?」


リュナイトにはスタンドの姿が見えていなかった。





























仗助はそれから手振り身振りでうまく説明しようと頑張った。


リュナイトも時々質問を交えながら真剣に理解しようと努めたおかげで、なんとかスタンドが伝わったが、彼が"魔法"と"スタンド"が違うことを完全に理解した頃にはすっかり日が落ちてしまっていた。


「っつーわけだからよ、外歩く時とかは気をつけろ。スタンド使いと間違われたらあぶねーし、魔法もあんま使うなよ」


「ええ、基本的に魔法は外では使わないので安心してください」


「まぁ、なんていうか、俺で力になれることがあったら言ってくれよ!」


「ふふ、ありがとうございます、Mr,東方」


「ああ、あとその...ミスター東方じゃなくてさ、仗助って呼んでくれよ!」


「ジョースケ?」


「仗助!」


「仗助」


「グレートだぜ!」


人懐っこい笑顔をみせる仗助にリュナイトも優しく微笑んだ。

























「寒くないですか?大丈夫ですか?」


「うひょーーーー!!!たっけー!!!すげーよ!」


今、リュナイトは仗助を後ろに乗せ、空を飛んでいた。


「魔法使いってマジでホウキで空飛ぶんだな!」


「クスクス...ええ、そうですね」


帰りは送りましょうとリュナイトが言い出し、仗助も最初は遠慮した。


だが、リュナイトが"ホウキにのって"送ると言った途端、仗助の目が少年のように輝き、今に至る。


夏近い春とはいえ、標高をあげれば気温も少し落ちる。


だが、その寒さも気にならないほど仗助のテンションは最高潮に上がっていたのだった。


「あ!あれが俺ンちだぜ!」


仗助が指差した方向には青い一軒家が立っていた。


「では、最後にとっておきを見せましょう。仗助、しっかり私につかまって」


「ぇ、こ、こうか?」


仗助は顔を赤らめ遠慮がちにリュナイトの肩を掴んだが、リュナイトは首を振る。


「その高さから落ちてもいいのなら、それでもいいですよ」


顔をさっと青くさせ、今度はリュナイトの腰に抱きつくようにしがみついた。


「では、参りましょうか」


「ぇ、も、もしかしてよォ〜」


「リュナイト特急がまいりま〜す」


リュナイトがそう言うと、急に箒の高度が下がり始める。


「ぇ、ちょ、ギャアァアアアアアアア!!!!」


1回転したり、急に速度を上げたり、先の軌道が全くわからないそれはジェットコースターよりもスリルのあるものだった。


初めはこわばっていた仗助も、次第に笑みを見せ始め、楽しそうに悲鳴をあげるのを見て、リュナイトは満足そうに帰路についた。












(なぁ!今度またやってくれよ!)
(夜なら構いませんよ)
(まじかよ!ヤッターー!)
(仗助!あんた表でうるさいわよ!って...)

(やだすごいイケメン!仗助の友達?)
(俺と同い年だよババァ!)
(ババァとは何よ!よかったらうちでご飯食べていかない?)
(え、い、いや、)

(遠慮すんなって!な?)
(え、ジョ、仗助!?)



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