JOJO
□4度目の生
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「で、ここはどこだ?杜王町...?今度は転生じゃなさそうだけど...」
あたりを見回す限りでは、日本のようだ。
だが、周りには日本語の表札もあれば、英語表記の表札もある。
よくわからない世界に来てしまったと頭を抱えていると、後ろから紫色のスーツの男性に声をかけられた。
「そこの君、もしかして"荒木荘"の新しい住人かな?」
「え?いや、死んだらここにいて...」
俺はハッと口を押さえた。
馬鹿正直に"死んだらここにいました、転生経験者です"なんて言ったら普通は精神病院送りだ。
恐る恐る男性の方を見ると、彼は特に驚く様子もなく、俺の手をアパートの方へと引っ張った。
「え?あ、あのッ、俺別に引っ越ししてきたとかじゃ...!」
「ああ、もちろん分かっているさ。JOJOに殺されてここに来たんだろう?」
「え」
「それにしても綺麗な手だな...前の世界なら彼女に欲しいところだ」
何が何だか分からない俺は、無抵抗のまま"荒木荘"というアパートの一室へと案内されるのであった。
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