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□波紋
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波紋



舞う剣は二本
戦う敵は手強い
変形させ、銃の形にした武器を携えて、センナは走り回る


「ソーマさん、上です!」


センナの声に、素早く反応したソーマは、確認することなく、後ろに跳んで、降ってきたアラガミを避ける


「リンドウさんは、右です!」


次いでリンドウが、武器を振るって、攻撃を受け止める
何故か、この三人での任務が多かった
おのずと、役割は決まってくる
ソーマとリンドウが前衛
センナは援護しながらの、ナビゲーション


「っ!」


センナの背後から聞こえた足音に、慌てて振り向き、銃口を向ける
2・3発放ってから、剣に切り替える


「奥にもう一体います!」


交戦していても、ナビゲーションは怠らない


「こいつらの相手終わったら、直ぐそっちに行く!」
「死ぬんじゃねぇぞ」
「はい!」


二人の声に、元気よく返すセンナ
こっちの相手は、オウガテイル二体
今回の任務では、大型が居なかったのが、せめての救いだ


「はっ!」


せめて、二人の足手まといにならないように
そう思いながら、必死に剣を振るう
アラガミの血飛沫が上がる度に襲いかかる、一抹の罪悪感
微かなそれを抑えつけ、アラガミを斬りつけていく
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