子供
□3すき
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３すき
好き…？
｢…………｣
｢何だぁ？シケた顔しやがって｣
隣に座るタイロン
酒が入ったジョッキを片手に、ソファに座りながら、上機嫌に宴会を楽しんでいるようだった
タイロンの部屋の下
酒場で騒ぐリド達
そこから、少し離れた場所に座るタイロン
｢珍しいな。あんたが酒場に降りてくるなんて｣
そして、俺は何故かタイロンに呼ばれて、ここに居る
｢たまにはいいだろ｣
たまには…か
タイロンが宴会に出てくるのは、意外と少ない
大抵騒ぎが治まった頃に自室から降りてくる
そして、いつも俺の頭を撫でてから、出ていく
｢それに、おれっちが居ても変わらねぇだろ｣
確かに、リド達は変わらない
変わらずはしゃぎまくっている
だが…
変わるものもある
俺にとっては、その変化こそが重要だ
｢あんたが居ると…落ち着かない｣
それは、あんたの見た目とか
威圧感とか
それから地位とかのせいじゃない
多分、あんただから…
｢っ！｣
そして気付く
すき
…なのか？
それは些細なきっかけ