子供
□4だいきらい
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4だいきらい
捕まえたのは、青い鳥
追いかけてきた、黒猫
幸せを運ぶと云う青い鳥よりも
不幸を運ぶと云う黒猫の方を
私は欲したのです
｢良い子にしていましたか？｣
鍵を掛けた扉
窓一つない部屋
高級そうな家具
そして
隅にしゃがみこみ、私を睨む黒猫のような彼
｢ジグ｣
｢………｣
彼の名を呼べば、警戒の色が強くなる
ジャラリと鎖の音がして、ジグが私に殴りかかってきた
｢無駄ですよ｣
拳を避け、その手首を掴む
悔しそうに睨む、その瞳がたまらない
｢そんなにお仕置きされたいのですか？｣
そう問えば、暴れるジグ
何日も外に出していないジグの筋力では、到底私には適わない
｢ジグ｣
甘く囁く
｢好きですよ｣
ジグは微かに口角を吊り上げ、吐き捨てる
だいきらい
分かっていますよ
だからこそ
愛しているのです