ロイエド


□金色の昼寝
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「うわっ…眩し…」



エドワードはそう呟き、座ったまま影のある所まで後ずさる。



そして、また本の世界へ。








此処は、資料室の中でも比較的小さく目立たない。



資料も乱雑で、だからたまに予想外の収穫がある。



特別なのは、重要な書類が置いてあるらしいのに窓があることだ。



エドワードが其処に籠もって資料を読み漁って数時間。



その間に陽は傾き光が差し込んで来た、と言うわけである。








――時刻は夕刻




西日が当たるのだ。




時間は過ぎる




太陽も沈んでゆく








だから…



「眩し…あぁ、またか」



となるのである。



ずりずりずり



またさがる。



本の世界へ。







時間が過ぎる




陽も沈む








「読めねっ、また西日か…」


ずりずりずり



後ろへ下がる














…とんっ







「エドワード」








後ろを振り向く暇もなく抱きしめられた。



「ロイ…」



一体いつから居たのか。



本を読むと周りが見えなくなるのが悪い癖。



そのお陰で全く気がつかなかった。



「いつからいたの」



「ずっと前から。」



「気がつかなかった…」



「集中していたからね。」



「そっか…ロイ」




「何だね?」










「…好き」









「私もだよ」









その後、仕事をさぼったロイを探しに来たホークアイが、
陽の光の中で眠る2人を発見した。





 

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